大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。
私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。
その2つに付け加えるならば、正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんはそんなことを知る由もありませんが。
以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)
からメールを頂いたことがありました。
身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に
触れたことを伝えてくれました。
勘違いしてもらっては困るのだが、
この「大前三原則」さえ踏み外さなければ、
絶対にケガをしないといっているわけではない。
いつでも通用する勝利の方程式はないというのが、
株式投資の大前提なのである。
今日の名言 1 〈373〉
しかし、怖がって周りから眺めているだけでは、
いつまでたっても力はつかない。
シミュレーションだけして、
机上で「ああ、儲かった、損した」では実力は
つかないのだ。
上達したければ、骨の2、3本は折るのを覚悟で、
始めるしかない。
今日の名言 2 〈374)
大事なのはしくじったとき、そこで再起不能に
ならないよう、少額から分散して始めることだ。
それでも、どうしてもリスクを負うのは嫌だと
いう人は、仕方がない、プロフェッショナルに
なるのは諦めて、この国と心中してもらうほか
ない。
今日の名言 3 〈375)
「大前三原則」というのは、
1.株の性格と常識を勉強する
2.身近に株を一緒に勉強する仲間をつくる
3.世界を知る
です。
何かを始める場合、共通することですが、
まず、基礎となること、基本となることを
しっかり身につけることが大切です。
基礎ができて、応用へ進むということが、
大原則です。
闇雲に突っ込んでいったら、討ち死にするのが
オチです。
私も株式投資(「IPO=新規株式公開」を
含む)や投資信託をしたことがあります。
一時、利益を出していたことがありましたが、
トータルでは損失を出しました。
ただ、現物取引しかしませんでしたので、
致命的な損失にはなりませんでした。
先物やオプション取引をしていたら、
「底なし沼」に沈んでいたかもしれません。
お金という「財産」は失いましたが、
経験(経験値)という「財産」は増えました。
お金という「財産」は増えることもあれば、
減ることもあります。
一方、経験(経験値)という「財産」は減る
ことがなく、経験すればするほど、どんどん
増えていきます。
経験(経験値)という「財産」は他のものには
代えがたいものです。
つまり、「知識と経験」の両方が不可欠なの
です。
大前さんが指摘しているのも、まさにそのこと
です。
投資する場合、リスクをどこまで負えるのか、
が重要になります。
ローリスク・ハイリターンの商品はありません。
あるとすれば、それは詐欺です。
ハイリスク・ハイリターンであり、
ローリスク・ローリターンもしくは、
ローリスク・ミドルリターンです。
リスクと言った場合、勘違いする人がいますが、
下げるだけがリスクではありません。
上げるリスクもあります。
投資信託の場合、想定したリターンを大幅に
上回った場合、それもリスクと言います。
なぜかといいますと、株価操作といった株価を
故意に釣り上げるような動きが市場に影響を与え、
株価の乱高下を引き起こすことがあるからです。
それ以外にも、想定していなかった要因が、
株価に影響を与えるということがあるからです。
株式投資の格言に
「山高ければ谷深し」
があります。
株価が急激に上がれば、そこで利益確定売りを
して、売り逃げる人がいます。
投資信託や機関投資家(ファンドマネジャーなど)
と言われる人たちは、そこで利益を確保するのです。
ところが、株価はまだ上がるはずだと、
買うタイミングが遅れるとピーク近くで買うこと
になり、後は下がる一方となり、
損切りしなくてはならなくなります。
もう一つ、
「もうはまだ。まだはもう」
という格言もあります。
「もう」、ここまで上がったから売ろうかと
思うが、「まだ」上がるという強気(ブル=牛の
角は上を向いていることから)でいったほうが
いいという考え方と、
「まだ」上がると思っていると下がるので、
「もう」ここでやめようという弱気(ベア=クマ
は攻撃する時、振り上げた腕を下ろすことから)
になった方がいいという考え方の2つがあります。
これを「ブルとベア」といいます。
上げ相場の見方と下げ相場の見方です。
一般的に、欧米の機関投資家は、前もって設定して
いた目標値に達した、と確認できたら、たとえ
更に上がりしそうであっても利益確定売りをします。
顧客に損をさせないためです。
さらに、顧客との信頼関係を損ねないためです。
その理由は、欧米のファンドマネジャーの多くは、
企業に属するのではなく、信頼と実績をもとに、
ファンドマネジャー個人で、顧客から莫大なお金を
預かり、運用していることが多く、しかも自らも
投資しているからです。
つまり、自らリスクを負っているのです。
熱くなってしまっては自分も損することに
なります。
ところが、日本のファンドマネジャーは企業に属する
人がほとんどです。すると、顧客よりも会社の利益を
優先します。
会社が儲かる道を選択することになります。
そのため、欧米のファンドマネジャーが設定した
ファンド(投資信託)は15%以上上昇しても、
日本のファンドは数%しか上昇しないというケース
がでてきます。
その差は、ファンドマネジャーの能力差もありますが、
置かれている立場の違いに起因することもあります。
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