『即戦力の磨き方』(08) 新・大前研一名言集(119) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『即戦力の磨き方』(08)






大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本だけでなく世界でもあまりいません。


私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。


年齢は関係ないと思っています。


やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。


その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。


これはなかなか定めるのが難しい。


自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。


メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。


私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんはそんなことは知る由もありませんが。


以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)から
メールを頂いたことがあります。


身近で見た大前さんの気さくで、ユーモアあふれる人柄に
触れたことを伝えてくれました。





 なんといってもアジア一の英語大国はインドだ。

 公用語はヒンディー語と17の地方語、

 そして英語だが、ビジネスパーソンはまず完璧に

 英語を使いこなす。

 私立学校では初めから英語のみというところも

 珍しくない。早くから欧米企業のバックオフィスとして、

 ソフトウェア開発やコールセンター業務などを

 担ってこられたのはそのせいだ。

 さらに近年では、医療分野への躍進もめざましい。

 手術費用はアメリカの10分の1で済むし、

 英語も通じる。

 もちろん「心臓のバイパス手術成功率は99.7%」

 などと病院ごとに公表して競っているくらい、

 技術力も高い。

 それでインドではいま、アメリカからのメディカル・

 ツーリズムなるご一行様が、引きもきらない状態に

 あるのだ。

 また、英語が話せて技術が確かな医師は、

 海外でも引く手あまただから、英米の病院にも

 インド出身者の医者が増えている。

 アメリカに行っても、病院の医師の30%はインド人

 だという。だから、本国に行くことに対しても、

 あまり抵抗感がないのだ。
 


             今日の名言 1 〈361〉




 とくに情報化時代に「情報暗黒大陸」となって

 しまった現状に対しては、政府や財界はもっと

 危機感を持つべきだ。

 日本関係のニュースが依然として、

 マルコポーロの“東方見聞録”的なエキゾチック

 趣味なのも、旅行者が書く記事が中心だから

 である。
 


             今日の名言 2 〈362)




 日本人が英語が苦手なのは、国内で勤勉に働き、

 いいモノをつくって輸出していれば、

 それなりにカネが入ってくるという従来の発想から、

 いまだに抜け出られていないのが最大の原因だ。

 何度もいうが、21世紀の経済は「ボーダーレス」

 である。

 製造業なら世界を見渡して、もっともコストが安い

 ところでつくり、売りやすいところでモノを売る

 ことができる時代だ。

 それなのに、製造拠点を国内に限定したり、

 日本語を理解する消費者だけをターゲットにした

 販売戦略をとっていたら、そんな企業はあっと

 いう間に淘汰されてしまうだろう。
 

      
             今日の名言 3 〈363)




2020年東京オリンピック開催が決定し、
旅行業、ホテル業、旅館業、飲食業、交通機関などは、
年間2000万人以上の外国人旅行者を受け入れる
体制を整えつつあります。


外国人旅行者は年3000万人に達するという予測も
あります。


ただ、円安が続き、自動車など一部の輸出業者は潤って
いますが、日本は食材や燃料などの原材料のほとんどを
輸入していて、これらの価格が高騰しています。


そのため、直近の貿易収支は7兆円の赤字になった、
と報道されました。


この流れは、当分の間、変化しないでしょう。


企業は1円でも安いところから原材料を仕入れよう
としています。


先頃、マクドナルドは「チキンナゲット」の原材料の
鶏肉が、賞味期限切れであることを発表しました。


マックは原材料が全世界で最も安いところを見つけ出す
システムを開発し、鶏肉は中国から仕入れていましたが、
それが賞味期限切れだったのです。


今後も、このような事態は起こる、と私は考えています。
企業が利益優先の方針をこのまま押し進めていけば、
こうした事態は避けられません。


その一方で、国内の製造業は海外へ進出せざるを得ない
状況にあります。国内で製造するとコスト(人件費や
輸入する部品代)が高くなり、競争力がないからです。


製造原価が高くなり、売れなくなるのです。
ということになれば、産業の空洞化は減るどころか、
増加すると考えたほうが正しいでしょう。


今後、中小企業メーカーは廃業や倒産するところが増加
する可能性が高い、と思われます。







記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング


こちらのブログもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)