『21世紀へ』(25) 言葉の迷宮(120) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『21世紀へ』(25)





ソニーは3期連続で大赤字の決算になることを、
平井社長は記者会見の席上で明らかにしました。


テレビ事業は分社化し、VAIOブランドで
親しまれたパソコン事業をファンドに売却する
ことを決めました。


今後、ソニーは映画やイメージセンサー、
デジカメなどの映像事業と、ソニー生命や
ソニー銀行などの金融事業の2本柱をコア事業
にしていこうと目論んでいます。


ソニーのモノづくりはなくなってしまうの
でしょうか?


ハードウェアを捨て、ソフトウェアに特化して
しまうのは、ソニーらしさをなくしてしまう
ことになり、とても残念に思います。


ソニーは、ハードウェアとソフトウェアを高い
レベルで融合できた会社だったはずです。


しかも、ハードウェアが主で、ソフトウェアが
従であったはずです。


製品化された「モノ」で勝負できた会社の一つ
であっただけに、「普通の会社」になってしまう
かもしれない可能性が高くなりました。


「部品」を提供するだけの下請けや、
黒子に成り果ててしまうのではないかと思うと、
なんともやりきれない思いに満たされます。


ソニーはどこへ行くのか?






 ソニーのワールド・ビジネスを振り返って

 みて感ずるのは、1つのビジネスが完成

 するには10年かかる、ということである。

 ソニーは、新しい製品を次々と発表するので、

 非常に気の短い企業だと思われるかも

 しれないが、実際には、何事も10年サイクルで

 考え、実行してきたといえると思う。
 
                   (P.134)

         (073-1-0-000-361)

 



 


 カナ文字の社名などおかしい、というような

 批評をいろいろ頂戴したが、世界中で通用

 するように組み合わされた文字が、世界に

 通用しないはずはない、と私は確信を持って

 いた。 
                    (P.136) 

         (074-1-0-000-362)

 





 ソニーがシンプルな原則にもとづいて経営

 してきた背景には、当社に物理屋が多かった

 こともあずかっているかもしれない。

 物理は「真理を探求する学問」なのである、

 というのは大きな間違いで、物理とは

 「たくさんの現象を、なるべく簡素化した

 法則で説明する学問」なのである。

 リンゴが木から落ちる、重いものを重いと

 感ずる、それは重力によるのだというという

 ように、共通の説明できる法則を発見する

 のが物理学なのだ。

 私たち物理屋の頭はそうトレーニングされて

 いるので、何事をやるにも、その本質は何か、

 根本原則は何か、をまず考える。

 そして、根本原則を発見すると、必ずそれが

 通用すると信じこむことができる。 

                    (P.136)

         (075-1-0-000-363)

 







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