大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」
は、日本にも世界にもあまりいません。
私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意思と、一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。
その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんはそんなことは知る由もありませんが。
以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)から
メールを頂いたことがあります。
身近で見た大前さんの気さくで、ユーモアあふれる人柄に
触れたことを伝えてくれました。
経済の安定がいかに脆いものかということと、
危機に陥ったときには国も財閥も頼りに
ならないことを、身をもって知っているので、
あらゆる環境の変化に耐えられるよう
個人の力をつけることに、
韓国人は非常に自覚的だ。
今日の名言 1 〈352〉
私自身は、語学力、財務力、問題解決力の
3つが鍵だと思っている。
もちろんこれだけというわけではないが、
この三種の神器があれば、まず世界のどこに
行ってもある程度通用する。
つまりプロフェッショナルを名乗る最低条件
というわけだ。
今日の名言 2 〈353)
逆にこの三つの能力が備わっていないまま、
日本のサラリーマンをやっている人は、
世界レベルで比較した場合、間違いなく分不相応、
いや法外な報酬を得ていると思って間違いない。
業務処理をするだけのホワイトカラーは、
世界標準で見ればせいぜい年収2百万円が相場
なのだ。
今日の名言 3 〈354)
仕事と作業の違いを考えてみましょう。
まず、仕事について。
仕事は、どうやったら、もっと効率的に、
もっと効果的にできるかを考えながらやることです。
一方、作業は「流れ作業」という言葉があるように、
目の前を流れる部品を取って、決まったとおりの手順で、
決まった時間内に、全体の一部を仕上げる(完成させる)
ことです。
単純作業という言葉が、その意味を最もよく表現しています。
この単純作業は、外国人労働者だけでなく、
ヒト型ロボットに取って代わりつつあります。
下の画像をご覧ください。

「ATMを製造するグローリーの生産ラインでは、
ヒト型ロボット「ネクステージ」が活躍している」
『日経ビジネス』 2014.07.14号 P.015
この画像は、現実の世界です。SFの世界ではありません。
ATM(現金自動預払機)を製造するヒト型ロボットが、
もう現実に稼働しています。
今までかなり細かい「手作業」を必要とした製造でも、
ヒト型ロボットがヒトに変わってできてしまうという
ことは、その分作業に関わる人を削減できることに
なります。
初期投資はかかっても、ランニングコストは大幅に
削減できます。人件費を削減するために、メーカーは
この流れを促進していくことでしょう。
ヒト型ロボットに不具合が生じた時に、
修理できる最小限のヒトがいれば良いことになります。
人は、「作業」ではなく、「仕事」をしなければ
居場所がなくなります。
人間にしかできないこと――――対面型の交渉や営業、
緊急時に、現場に素早く飛んで、サポート業務に
従事することなどです。
しかし、AI(人工知能)がもっとずっと発達して
いったら、こうしたこともできるようになるかも
しれません。
そうなったら、非常に怖い世の中になりますね。
ロボットに人間が監視され、ロボットに使われる
ことになるかもしれません。
ロボットが、人間の「仕事」さえも奪うことになる、
と考えたくありませんが。
とりあえず、語学力、財務力、問題解決力
(ロジックとなる場合もある)の三種の神器を
身につけたいですね。
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