今週の言葉(42) 50歳で挑んだ新天地 周囲を巻き込む力で 「第2の人生」が輝く | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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50歳で挑んだ新天地
周囲を巻き込む力で
「第2の人生」が輝く


高須 武男(たかす・たけお)氏
[バンダイナムコホールディングス元会長]




 経営には、論理的な思考はもちろんですが、

 動物的な直感が欠かせません。そこから

 確信が生まれます。


 人は、基本的に誰もが保守的です。特に、

 現場に近いほど、新しい仕事が増えるので

 消極的になります。そんな時、トップの考え

 がぶれたら部下は付いてきません。


 私が三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)から

 バンダイに転職したのは、50歳の時です。

 既に国内外で支店長を経験し、仕事では

 ある程度の達成感がありました。

 バンダイから声が掛かったのはロサンゼルス

 支店長の時。

 この年での転身にはリスクもありましたが、

 「命を取られるわけではない」と、1泊3日

 の強行軍で帰国して山科誠社長(当時)に

 会いました。

 「良いおもちゃで遊ぶと、良い大人に育つ」

 というのが殺し文句でした。

 結局、帰りのフライトでは既に心を決めて

 いました。


 私は銀行から落下傘で降りてきたわけです

 から、社員には不安があったはずです。

 そこで、私の方から現場に出向いて、社員と

 対話することに力を入れました。


 昨年、67歳で相談役から退きました。今は、

 複数の会社の社外取締役をする傍ら、大学に

 通っています。退職後の第2の人生を有意義に

 生きるには、会社ではない、新たなコミュニ

 ティーに参加することが不可欠です。そして

 その準備は、会社に席があるうちから始めた

 ほうがうまくいきます。

 もっとも、私にとっては第2の人生はバンダイ

 でしたから、第3の人生になるわけですが。


            (2014.06.02号から)
 





バンダイは過去に、セガとの合併があと一歩で
完了するというところまで進みながら、
結局、破談となった経緯があります。


「バンダイの社員はセガに吸収されることを恐れ」
たからです。


高須さんは、「失敗を繰り返したくなかった」
と語っています。
そのため、「経営統合に際しては、対等合併と
持ち株会社を作ることにこだわりました」という
言葉が出てきたのです。


高須さんの場合には、第3の人生になるわけですが、
一般的に、第2の人生を有意義に生きるためには、
在職中から準備しておくべきだ、という考え方は、
大前研一さんの考え方と共通するものです。


私も実感しています。


アラカン(アラウンド還暦)の私が、ブログを
ライフワークに決めたのも、大前さんの考え方に
多大な影響を受けたからです。


 


 やりたいことを、いくつでも、今すぐに始め

 なさい。

 これが50歳前後のサラリーマンへの僕から

 のアドバイスである。

 仕事仲間とは違う遊び仲間がたくさんいる

 人生は、豊かである。

 そして、そのための準備を始めるには、

 50代がギリギリ最後のチャンスだ。
 
 やりたいことを、今から始めておけば、

 毎日が日曜日の定年を迎えるころまでには、

 あなたには人生の楽しみ方が身についている

 だろう。

 老後は遊びのプロとして楽しみながら豊かに

 暮らしていける。

 やることがたくさんあって、飽きない楽しい

 人生である。

 それこそが、リタイヤ後の理想の生き方だ

 と僕は思う。
 


 (『50代からの選択』から 大前研一)

 ブログはこちらをご覧ください。 
 『50代からの選択』(15)




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