『ロウアーミドルの衝撃』(26) 新・大前研一名言集(108) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(26)



「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像
を描けるようになりたいものです。





 資産税と付加価値税の2本立てなら、

 高齢者の資産リッチ層が税を負担することになり、

 若い人にも資産を得るチャンスが生まれるから、

 非常に公平な税制になるはずだ。

 税務署の仕事もほとんどなくなるだろう。
 


             今日の名言 1 〈325〉




 世界にはカネが溢れている。

 納税者のカネではなく、他国のカネで繁栄を

 海外から呼び込む大競争時代に突入している

 のである。そんなとき、世界から日本にはカネが

 ほとんど流れ込んでいない。今の仕掛けが国際的

 に見てまったく魅力がないからだ。

 私が1986年に出版した『新・国富論』で

 第2次廃藩置県が必要だと説いたが、

 そのアイデアはまさに今の日本に必要なものだ。
 

   
             今日の名言 2 〈326)




 ヒト、モノ、カネそして情報の流れを、

 東京経由ではなく、直接自由に出入りさせる

 ことができるような政治・経済単位を構築する

 ことなのだ。

 1985年を境に世界は「新しい経済」の時代に

 入り、経済のボーダーレス化が進み、

 それと同時に、国民国家(ネーションステート)

 という枠組みの力が弱まり始めた。

 そして国家に代って「経済発展の単位」として

 浮上してきたのが、独自性を持つ地域、

 いわば「地域国家(リージョンステート)」だった。

 私の言う道州制とはすなわち「地域国家」制であり、

 日本が「新たなる繁栄」を築くためにもっとも

 適した国家システムなのである。
 

      
             今日の名言 3 〈327)




大前さんは、「グローバル、サイバー、マルティプル」
とか「地域国家(リージョンステーツ)」、
「ボーダーレス」などのキャッチーな言葉を作り出す
名人です。


大前さんが多くの読者から支持されるのは、
言葉の上辺をなぞるのではなく、
「物事の本質」を掴んでいるからです。


大前さんは、疑問に感じたらすぐに行動に移す人です。


ただ考えるだけでなく、実際に自分の目で見て(視覚)、
現場の人たちから聞き(聴覚)、その場の雰囲気を
嗅ぎ取り(嗅覚)、現地の食べ物を食し(味覚)、
現物を手に取り(触覚)、五感を働かせ、時には第六感
からヒントを得て、自分だけのオリジナルな発想を生み
出します。


読書しただけでは、絶対に得られない「体感」を大事に
しています。


もちろん、マッキンゼー・アンド・カンパニーで、
新しい考え方を提示した能力は、並の人ではないことは
明白です。


大前さんは、理系の人ですが、頭の硬く融通の効かない
人ではありません。


クラリネット奏者という側面もありますし、オフロード
バイクで足を骨折しても、懲りずに、乗りこなしていますし、
世界中の名所と言われるポイントでスキューバダイビング
することも趣味の一つです。


学生時代は旅行通訳業で稼いでいましたし、旅行そのもの
が大好きです。


47都道府県のすべて訪れることは、学生の頃に完了して
います。


大前さんは、自分で体験し、感じたことを大切にしています。
頭でっかちな人たちとは一線を画しています。






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