日経ビジネスの特集記事(61) セブン 鉄の支配力 ヒットを作る勝者の流儀(2) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(61)

セブン 鉄の支配力
ヒットを作る勝者の流儀
2014.06.16


今週の特集記事のテーマは

イトーヨーカ堂、そごう・西武、ヨークベニマル、
デニーズ、ロフト・・・。
グループの深部で進む「セブン化」は、次の
ヒットを生む土壌となる。
セブンという日本最強の小売グループの本質
に迫る

というものです。


PART3 オムニに透ける2つの真意

まず、下図をご覧ください。



セブンイレブンの利益が他業態を圧倒

(『日経ビジネス』 2014.06.16号 P.036)



コンビニエンスストア[セブンイレブン]の利益が圧倒的ですね。


コンビニエンスストア[セブンイレブン]     2575億円

金融[セブン銀行など]               449億円

スーパーストア[イトーヨーカ堂など]       296億円 


営業利益について簡単に説明しておきます。
売上高から売上原価を引いて算出する利益は、
売上総利益と言います。粗利益とも言います。


売上総利益から販売費及び一般管理費
(販管費)を引いて算出する利益は、営業利益
です。本業における儲けとも言います。


セブン&アイ・ホールディングスの営業利益の
大半は、コンビニ事業で稼いでいることが、
分かります。


 金融事業はセブンイレブンに設置する

 ATMが収益の大半を稼ぎ出すので、

 実質的にはコンビニ関連で利益の9割

 を稼いでいる。
 

  (P.037)


(2575億円+449億円)/3412億円=88.6%


鈴木会長は、「オムニチャネル」という言葉を
使っています。


オムニチャネルという言葉自体は曖昧模糊と
しているので、日経ビジネスは次のように解説
しています。


 流通業ではコンビニ、スーパー、百貨店と

 いった実店舗と、スマートフォンやインター

 ネットなどの多様なチャネル(販路)の区別

 なく、商品を販売できる状態のことを指すと、

 理解されている。 
 

  (P.037)


日本の消費者を独自の解釈で分析している
鈴木会長は、このように語っています。


 「日本の消費者は階層化しておらず、

 高級店ばかり利用する人、格安店ばかり

 利用する人は少ない。多くは双方を使い

 分けている」。それが、鈴木会長の主張だ。
 

  (P.039)


鈴木会長は、「引退する日は必ず来る」と
自覚しています。


問題は後継者を誰にするかということです。


会長の次男であるセブン&アイ・ネットメディア
の鈴木康弘社長は、後継者候補の1人です。


鈴木会長が最後の仕事として選んだオムニ
チャネル戦略を軌道に乗せ、後継者が
グループを指揮していくことがミッションと
なります。



PART4 日本が鍛えた革新力を世界へ

セブンは国内に1万6000店以上の店舗を
持ち、さらに今後も毎年出店攻勢をかけて
いくそうです。


今期も1600店、つまり既存店舗の10%
相当の店舗を出店していく計画を立てて
います。


2万店が目前となってきました。
海外ではどうでしょうか?


 2014年4月末現在で、セブンは16ヵ国に

 約5,万3000店を持つ。2007年に米マクド

 ナルドを抜いて以来、「世界最多」であり

 続けていることの価値を同社は認識して

 いる。
 

  (P.043)


セブンには成長以外は考えられないのです。


鈴木会長の次の言葉は象徴的です。


 「私は『新しいものを作れ』と言い続け

 ている」
 

  (P.044)

それは、


「今あるものはどのみち長続きしない」
 

  (P.044)

からです。


私の独断な考え方に過ぎませんが、
「セブンは日本中のコンビニをセブンに
看板を変えることが、目標ではないか」と、
今特集を読んで感じました。


そして、究極の目標は世界中のコンビニを
セブンにすること・・・かも知れません。





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