『ロウアーミドルの衝撃』(17) 新・大前研一名言集(99) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(17)






「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像を
描けるようになりたいものです。





 レーガンは外交では「強いアメリカ」を説いて

 対ソ連強硬路線を強調する一方、内政では

 「小さな政府」を主張した。

 社会福祉支出などの歳出を大幅にカットし、

 規制緩和や大幅減税を進めた。

 いわゆる「レーガン革命」である。

 規制緩和は主として金融、運輸、通信の三分野で

 大胆に行なわれた。

 ボーダーレス経済の根幹である人、モノ、カネの

 国境を越えた移動がこれによって促進され、

 生き残ったアメリカ企業は世界的にダントツの

 競争力を握った。また世界中からアメリカに投資が

 殺到し、納税者のカネではなく、他人のカネで反映

 するクリントン時代の「夢の8年間」の素地を作った。

 この経済政策は、一部の学者が指摘するように、

 財政赤字と貿易赤字という「双子の赤字」を大きく

 したが、その効果は90年代以降今日に至るまでの

 アメリカ経済の長期的な繁栄となって現れるのである。
 


             今日の名言 1 〈298〉




 日本人は自分の考えや感情を持たない世界でも

 珍しい人たちで、私は「プロンプター人種」

 と呼んでいる。

 たとえばテレビ番組の公開放送などで、集まった

 観客に対して「はい、みなさん。私がこの合図を

 したら、拍手してください」といった指示を出す

 人のことをプロンプターという。日本人には、

 そうした指示通りに拍手したり声を上げたりする

 人が極めて多いのだ。
 

   
             今日の名言 2 〈299)




 冷静に情報を分析を分析し、自分なりの判断を

 下すことを日本人はしようとしない。このことを

 私は1995年の東京都知事選挙で身をもって

 体験した。

 当時は、つぶれそうな二つの信用組合に資金援助

 をするかどうか、臨海副都心で行う予定だった

 世界都市博覧会を中止するかどうか、などが争点

 となっており、メディアももっぱらその是非ばかり

 を取り上げていた。
 

      
             今日の名言 3 〈300)






1995年の東京都知事選挙で、大前さんは選挙活動
を一切しなかった青島幸男さんに敗れました。


大前さんは、当時を回想していますが、青島さんは
「大和言葉」を使い、お年寄りから大きな支持を得た、
と語っています。


一方、大前さんは、経営コンサルタントでしたから
「ロジック」で有権者に訴えました。これが「刺さら
なかった」と語っています。大前さんが言おうとした
ことは伝わらなかったのです。


日本では、「大和言葉」言い換えれば、情緒的な
言葉でなければ、伝わらないということを「身を
もって体験した」のです。


この「敗戦」を機に、「大前研一敗戦記」を出版
しました。






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