「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。
しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。
そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。
現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像を
描けるようになりたいものです。
レーガンは外交では「強いアメリカ」を説いて
対ソ連強硬路線を強調する一方、内政では
「小さな政府」を主張した。
社会福祉支出などの歳出を大幅にカットし、
規制緩和や大幅減税を進めた。
いわゆる「レーガン革命」である。
規制緩和は主として金融、運輸、通信の三分野で
大胆に行なわれた。
ボーダーレス経済の根幹である人、モノ、カネの
国境を越えた移動がこれによって促進され、
生き残ったアメリカ企業は世界的にダントツの
競争力を握った。また世界中からアメリカに投資が
殺到し、納税者のカネではなく、他人のカネで反映
するクリントン時代の「夢の8年間」の素地を作った。
この経済政策は、一部の学者が指摘するように、
財政赤字と貿易赤字という「双子の赤字」を大きく
したが、その効果は90年代以降今日に至るまでの
アメリカ経済の長期的な繁栄となって現れるのである。
今日の名言 1 〈298〉
日本人は自分の考えや感情を持たない世界でも
珍しい人たちで、私は「プロンプター人種」
と呼んでいる。
たとえばテレビ番組の公開放送などで、集まった
観客に対して「はい、みなさん。私がこの合図を
したら、拍手してください」といった指示を出す
人のことをプロンプターという。日本人には、
そうした指示通りに拍手したり声を上げたりする
人が極めて多いのだ。
今日の名言 2 〈299)
冷静に情報を分析を分析し、自分なりの判断を
下すことを日本人はしようとしない。このことを
私は1995年の東京都知事選挙で身をもって
体験した。
当時は、つぶれそうな二つの信用組合に資金援助
をするかどうか、臨海副都心で行う予定だった
世界都市博覧会を中止するかどうか、などが争点
となっており、メディアももっぱらその是非ばかり
を取り上げていた。
今日の名言 3 〈300)
1995年の東京都知事選挙で、大前さんは選挙活動
を一切しなかった青島幸男さんに敗れました。
大前さんは、当時を回想していますが、青島さんは
「大和言葉」を使い、お年寄りから大きな支持を得た、
と語っています。
一方、大前さんは、経営コンサルタントでしたから
「ロジック」で有権者に訴えました。これが「刺さら
なかった」と語っています。大前さんが言おうとした
ことは伝わらなかったのです。
日本では、「大和言葉」言い換えれば、情緒的な
言葉でなければ、伝わらないということを「身を
もって体験した」のです。
この「敗戦」を機に、「大前研一敗戦記」を出版
しました。
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