盛田さんの言葉(21世紀への伝言)を読むと、
盛田さんには、未来=21世紀の日本の姿が、
鮮明に見えていた、と分かります。
盛田さんは、21世紀の日本と日本人に期待する
と同時に、大きな不安を抱いていました。
20世紀末の日本と日本人の状況を見て、
このまま21世紀を迎えると大変なことになる、
と危機感を強く感じていました。
盛田さんの「遺言」を無にしないように、
私たちは気持ちを新たに、日々努力することが、
盛田さんの期待に応え、盛田さんの不安を払拭
する唯一の方法ではないか、と思います。
つくったから売れるという時代では
なくなった。売れるものを売れるだけ
つくる。
売れないものは、早くつくるのをやめる。
マーケットにしたがって生産をいかに
コントロールするかが、これからの大きな
課題だと思う。
(P.32)
(007-1-0-000-295)
日本の判断では、売上高の大きいのが偉いが、
アメリカでは利益の大きいのが尊重される。
いくら仕事の間口を広げ、それによって売上
を伸ばしても、利益が増えなければ経営者の
評価は上がらない。アーニング・パー・シェア
(一株当たり利益)が最大の注目点だ。
(P.34)
(008-1-0-000-296)
日本の会社のいままでの経営は、会社が
どっちの方向に走っているのか、経営者
自身がわかっていなかった。自分が舵を
とっているものが、どっちに走っている
ようなものだ。
日本の経営には、いままではたまたま氷山
も何もなかったから、それでも衝突もせず
に走れた。とにかく大海原だったんで走れ
ば走るほどよかった。
けれども、これからは暗礁のある海のなか
を走らなければならない。きちんと目を
見開いて経営しないと、どえらいことになる。
(PP.34-35)
(009-1-0-000-297)
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