『21世紀へ』(2) 言葉の迷宮(97) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『21世紀へ』(2)





20世紀中は、長らく、労働時間の世界比較で、
日本人は働き過ぎる、と言われてきました。


その批判を受け、労働時間を減らす動きが
盛んになった時期がありました。


日本人は、その統計に載らないサービス残業
に従事していた、という事実は公式なデータ
で明らかにされることはほとんどありません
でした。


生産性向上を図り、改善が行われたのは製造
原価の直接労務費を占める、工場労働者に
対してでした。


間接労務費の主体である本社の事務職に従事
する労働者(間接部門)に対しては改善策が
導入されることは少なく、生産性向上は遅々
として進みませんでした。


時間の長短比較ではなく、仕事の中身の比較
が、なされなければ意味がありません。


残念ながら日米欧で統一基準を決めることが
難しかったためか、十分に議論が尽くされる
ことはありませんでした。




 自分の権利を主張するためにも、まず評価

 されることが必要である。

 お互いに食うか食われるかで競争している

 のだから、高給をとるアメリカの重役は同じ

 高給をとる日本の重役より、もっとひどい

 テンションがかかっているといえる。時間も

 長く、密度のある仕事を要求されているのだ。

 それだけに、よりリラックスしたいという

 気持ちも強い。
 
                    (P.25)

         (004-1-0-000-292)



 


 権利をはっきり押し出すには、まず義務の

 範囲を明確にしておかないと危険だ、という

 考えが骨の髄までしみこんでいる。だから

 温情なんて期待できず、施そうともしない。

 非常に冷たい人間関係だといえる。 

                    (P.27) 

         (005-1-0-000-293)





 アメリカ人は時間から時間まで働くと、

 さっさと帰ってしまうとか、バケー

 ションが多いとか、なんとなく日本人

 ほど働かないように思われている

 けれども、一方で能力のある人間は

 日本以上に働いていることを忘れては

 ならない。

                     (P.28)

         (006-1-0-000-294)









盛田氏の挑戦