『21世紀へ』(1) 言葉の迷宮(96) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『21世紀へ』(1)





技術者の井深大さんと営業の盛田昭夫さんは、
二人三脚でソニーを育て上げたファウンダー
(創業者)です。


盛田さんの『21世紀へ』は、21世紀への期待が
込められた本です。
と同時に、20世紀末に不安を吐露している本
でもあります。


「このままでは日本が危うい」と何度も指摘
しています。


『21世紀へ』は、日本の将来に対する警世の書
でもあります。


盛田さんは、21世紀の幕開けを見ることなく、
1999年10月3日、あの世に旅立ちました。


晩年、盛田さんは「21世紀を見たい」と強く
願っていたそうです。


『21世紀へ』が出版されたのは、盛田さんが
亡くなってから1年後の2000年11月21日のこと
でした。


今回から盛田さんの言葉をご紹介していきます。



 私流にいえば、向こう(アメリカ:注 藤巻隆)

 は社員の成績をエバリュエーション(評価)する

 ことが基礎になった経済体制であるのに対し、

 日本の多くの企業は社員の事なかれ主義を

 根底にした体制であり、極言すれば“社会保障

 団体”の観さえある。アメリカでは、自由経済の

 なかの企業団体というものは「ギブ・アンド・

 テイク」の精神で、とにかくもらったものに

 値するものだけは返すんだ、というやり方が

 徹底している。

 
                  (PP.20-21)

         (001-1-0-000-289)



 


 日本人は地位が高くなればなるほど働かなく

 なる、とよくいわれる。平社員から係長、

 課長、部長、取締役と位が上がっていくと

 いうことは、だんだん神様に近づいていくんだ、

 という考え方だからである。神様に近づくの

 だから次第に楽になるのが当たり前。会社には

 ゆっくりと出てきてよろしい、秘書が持って

 くるコーヒーをソファでゆっくり飲む、昼間

 からゴルフに行くというように、平社員の

 できないことが重役にできるのは神様に近づいた

 ためである。 

                    (P.22) 

         (002-1-0-000-290)





 日本は「位」で会社が動き、アメリカでは「ポジ

 ション」で動くといってもよかろう。ポジション

 というのは、責任と権限の限界を示すもので、

 上のほうに行けば行くほど、当然大きな責任と

 権限があることになる。

                  (PP.22-23)

         (003-1-0-000-291)






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