「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。
しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。
そうした現況を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。
現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像を
描けるようになりたいものです。
今日の名言 1 〈277〉
子供の教育についても、どういうポリシーで
子供を育てていくのか、原則的な部分では
夫婦で合意しておくべきだ。
父親がいくら厳しく言っても、母親が甘やか
していれば子供は母親のほうに擦り寄るに
決まっている。
教育方針について両親が共通理解を持ち、
二人が同じ考えで接していくことが大切なの
である。
今日の名言 2 〈278〉
年収600万円以下のロウアーミドルクラスでも、
世界的な水準で見れば完全なアッパークラスだ。
アメリカでさえもじゅうぶんアッパーの部類
に入る。オーストラリアの平均的な世帯収入
(4人家族で3万豪ドル)は日本の半分くらい
しかないが、それでも1ヵ月間のバケーションを
楽しむゆとりがある。
今日の名言 3 〈279〉
日本の業者の厳しさは、小さな傷ひとつさえ商品の
価値をゼロにし、かつ消費者の選択の余地を奪う
まったく無意味なものだ。業者がそうする原因は
「小さな傷でも許さない」という、日本人の偏狭な
考え方にもある。
その根本には「曲がったキュウリは買わない」
というのと同じような、日本人の一種の偏見がある
ように思うのだ。
これが物価高の大きな原因となっている。
日本の消費者は世界で最もうるさい、と言われています。
そのため、日本で売れれば、世界中のどこででも売れる、
という人もいます。
先日の『日経ビジネス』でサイクロン式掃除機や羽のない
扇風機で有名な、ダイソンを取り上げました。
創業者でCTO(最高技術責任者)である、ジェームズ・
ダイソンはインタビューにこのように答えています。
新製品が出来上がると、まず日本のお客様に
使ってもらっています。これが非常に勉強に
なります。エンジニア自らが家庭を訪問し、
掃除機を使っている様子を見ながら、なぜ
そのような動きをするのか、問題点はないか
といったことを聞きます。エンジニアが直接
意見を聞くプロセスが非常に大事なのです。
決して外部へ委託することはありません。
(『日経ビジネス』2014.04.28・05.05 から)
このような対応をとっているのは、まさに世界中
で販売するためです。
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。

こちらのブログもご覧ください!
こんなランキング知りたくないですか?
中高年のためのパソコン入門講座(1)
藤巻隆のアーカイブ
私の書棚(読み終わった本の一覧)