『ロウアーミドルの衝撃』(10) 新・大前研一名言集(92) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(10)





「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。


派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現況を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像を
描けるようになりたいものです。





 子供の教育についても、どういうポリシーで
 
 子供を育てていくのか、原則的な部分では

 夫婦で合意しておくべきだ。

 父親がいくら厳しく言っても、母親が甘やか

 していれば子供は母親のほうに擦り寄るに

 決まっている。

 教育方針について両親が共通理解を持ち、

 二人が同じ考えで接していくことが大切なの

 である。
 

              今日の名言 1 〈277〉





 年収600万円以下のロウアーミドルクラスでも、

 世界的な水準で見れば完全なアッパークラスだ。

 アメリカでさえもじゅうぶんアッパーの部類

 に入る。オーストラリアの平均的な世帯収入

 (4人家族で3万豪ドル)は日本の半分くらい

 しかないが、それでも1ヵ月間のバケーションを

 楽しむゆとりがある。
 

              今日の名言 2 〈278〉





 日本の業者の厳しさは、小さな傷ひとつさえ商品の

 価値をゼロにし、かつ消費者の選択の余地を奪う

 まったく無意味なものだ。業者がそうする原因は

 「小さな傷でも許さない」という、日本人の偏狭な

 考え方にもある。

 その根本には「曲がったキュウリは買わない」

 というのと同じような、日本人の一種の偏見がある

 ように思うのだ。

 これが物価高の大きな原因となっている。
 

              今日の名言 3 〈279〉



日本の消費者は世界で最もうるさい、と言われています。
そのため、日本で売れれば、世界中のどこででも売れる、
という人もいます。


先日の『日経ビジネス』でサイクロン式掃除機や羽のない
扇風機で有名な、ダイソンを取り上げました。


創業者でCTO(最高技術責任者)である、ジェームズ・
ダイソンはインタビューにこのように答えています。


 新製品が出来上がると、まず日本のお客様に

 使ってもらっています。これが非常に勉強に

 なります。エンジニア自らが家庭を訪問し、

 掃除機を使っている様子を見ながら、なぜ

 そのような動きをするのか、問題点はないか

 といったことを聞きます。エンジニアが直接

 意見を聞くプロセスが非常に大事なのです。

 決して外部へ委託することはありません。


 (『日経ビジネス』2014.04.28・05.05 から)


このような対応をとっているのは、まさに世界中
で販売するためです。







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