伊藤さんの言葉は、心の奥から発せられる魂の声の
ように感じます。
伊藤さんが書いていることを「古い」と感じた人に、
私は問いたい。
新しいことがすべて正しいのですか、と。
原理原則は、人が変わろうと、時代が変わろうと、
不変です。表現の仕方は変わることがあるかも
しれませんが。
信用の大切さを強調されていますが、商人から信用を
抜いたら何が残るでしょう。
個人でも同様です。信用を得るには、長い年月を要します。
その一方で、失うのは一瞬です。
一度失った信用は、そう簡単に取り戻すことはできません。
このことはしっかり肝に銘じておきましょう。
もちろん、自分に言い聞かせています。
日本とヨーカ堂グループの将来を担う人々
には、人と時代がどんなに変わろうとも、
創業の初心を忘れず、謙虚に、何より
一番大切な人間的なものを失わずに、
これからの困難な時代に立ち向かって
ほしいと願ってやみません。
(P.229)
(067-1-0-000-268)
小売業には、商品を仕入れて代金を支払う
までの期間と、その商品を売って代金を
回収する期間の時間差によって生じる
「回転差資金」という言葉があります。
ヨーカ堂も「回転差資金」に依存した時期
がありましたが、創業以来、現金仕入れに
徹し、支払いの期日があるお金を自由に
使える資本と考えたことはありません。
(P.234)
(068-1-0-000-269)
ヨーカ堂の歴史はヨーカ堂を信用して
くださった多くの人々によってつくら
れたものです。信用の大切さはどれだけ
強調してもしすぎることはありません。
資本の大切さが繰り返し強調される時代
だからこそ、無味乾燥な響きのある
「資本」という言葉より、「元手」という
言葉の持つ豊かな響きを大切にしたいと
思います。
(P.235)
(069-1-0-000-270)
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