「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。
しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。
そうした現況を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。
現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい
未来像を描けるようになりたいものです。
今日の名言 1 〈265〉日本全体を見れば収入が減少しているが、
それは企業にとってマイナス面ばかりではない。
構造の変化によって生まれてきた新たな
マーケットを開拓できるビッグチャンスと
考えるべきなのである。
今日の名言 2 〈266〉IT化のメリットは、業務を効率化し、
店舗費用や人件費の大幅カットを可能にし、
ハイタッチなサービスをローコストで提供できる
ところにある。
今日の名言 3 〈267〉日本ではあまり知られていないが、
トルコの綿製品はエジプト綿と並んで
世界最高級の品質を誇る。
しかもトルコでは細かい刺繍の施された
絨毯作りの伝統があり、1平方センチ
メートルあたりの針数が多く、
手触りの非常に良い高級感の漂うタオル
生地を作ることができる。
アメリカではこうした高級なタオルを、
ロウアーミドルクラスの人たちが
買えるようになっているのである。
GPD(国内総生産)で、日本は中国に抜かれ、
世界第3位となりました。
新興国の中からも将来、日本を追い抜く国が
出てくるかもしれません。
そこで、これからは国単位のGDPで競う
のではなく、国民一人当たりGDPで競う
方向へ政策変換する時期に来ているかも
しれません。
どこの国もかつて経験したことのない、
猛烈な勢いで少子高齢化が進む日本が目指す
べき道はこのようなことではないか、と
考えています。
少子高齢化を減速させることに血道をあげる
ことではなく、個人が幸せを感じられる社会
に創り変える政策を提示することです。
そのためには、国会議員や官僚に任せきりに
しないで、国民全体が議論に参加する意思
を示すことだ、と考えています。
他人事(ひとごと)と考えていてはいけません。
高齢化、単身化が大都市圏を襲う? 大前研一解説
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