上場できるほどの優れた企業業績を毎期
出していても、非上場のままの企業があります。
例えば、サントリーがそうです。
(Wikipediaから)証券取引所非上場企業であり、株式の約9割を
創業家の資産管理会社である寿不動産が所有
している。非上場の理由として「酒の醸造には
時間がかかり、短期的な利益を要求される
株式公開に馴染まない」、「株主に商品の味を
左右されたくないから」または「直接的な利益に
結びつかない文化事業のリストラを要求される
ため」と言われている。佐治信忠は結果として
「ビール事業が軌道に乗ったのも非公開だった
から」と話している。
→ サントリー
また、MBO(Management Buy Out、経営陣による
企業買収)による上場廃止が増えてきました。
メガネトップがMBOで上場廃止しました。
→ 上場廃止企業
上場を廃止する目的は、投資家の影響を受けず、
自分たちの方針に基づいて経営できることです。
株価の動向や、配当に悩むことがなくなります。
数十年前、米国でよく行われた企業買収の手法が
ありました。LBO(Leveraged Buy Out)です。
LBOは、買収先資産を担保にした借り入れによる
買収です。
簡単に説明しますと、買収を企てている企業が、
狙った企業の資産を担保にして、金融機関から
借り入れし、買収しようとする手法です。
leverage というのは「テコの原理」のテコです。
テコを使って小さな力で大きなものを動かす
ことです。
むしろ非上場企業の創業者経営の方が商人
らしい商人で、投資家のお世話にならない
分だけ、自分の理想を追求することができ、
やり甲斐が大きいとも言えるのではない
でしょうか。
(PP.212-3)
(061-1-0-000-262)
アメリカでは、非上場の「マイ・カンパニー」
が上場すると「ユア・カンパニー」になります。
株主に向かって「あなたの会社」という精神論
は分かりますが、本当はお客様や社員、取引先
から「私たち会社」と言ってもらえる「アワ・
カンパニー」が小売業の理想だと思うのです。
(P.218)
(062-1-0-000-263)
競争が激しいアメリカでは「一人一業」を
極めるのが精一杯で、本業を深く、徹底的に
突き詰めなければ、競争に負けるということ
でしょう。多角化は欧米をモデルに、物真似
すればよかった後進国の企業の経営戦略で、
先進国では通用しない戦略というのです。
(PP.218-9)
(063-1-0-000-264)
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