『伊藤雅俊の商いのこころ』(21) 言葉の迷宮(87) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『伊藤雅俊の商いのこころ』(21)





上場できるほどの優れた企業業績を毎期
出していても、非上場のままの企業があります。

例えば、サントリーがそうです。

 証券取引所非上場企業であり、株式の約9割を
 創業家の資産管理会社である寿不動産が所有
 している。非上場の理由として「酒の醸造には
 時間がかかり、短期的な利益を要求される
 株式公開に馴染まない」、「株主に商品の味を
 左右されたくないから」または「直接的な利益に
 結びつかない文化事業のリストラを要求される
 ため」と言われている。佐治信忠は結果として
 「ビール事業が軌道に乗ったのも非公開だった
 から」と話している。

  (Wikipediaから)
→ サントリー

また、MBO(Management Buy Out、経営陣による
企業買収)による上場廃止が増えてきました。

メガネトップがMBOで上場廃止しました。
→ 上場廃止企業

上場を廃止する目的は、投資家の影響を受けず、
自分たちの方針に基づいて経営できることです。

株価の動向や、配当に悩むことがなくなります。


数十年前、米国でよく行われた企業買収の手法が
ありました。LBO(Leveraged Buy Out)です。


LBOは、買収先資産を担保にした借り入れによる
買収です。


簡単に説明しますと、買収を企てている企業が、
狙った企業の資産を担保にして、金融機関から
借り入れし、買収しようとする手法です。

leverage というのは「テコの原理」のテコです。
テコを使って小さな力で大きなものを動かす
ことです。




 むしろ非上場企業の創業者経営の方が商人

 らしい商人で、投資家のお世話にならない

 分だけ、自分の理想を追求することができ、

 やり甲斐が大きいとも言えるのではない

 でしょうか。

                  (PP.212-3)

         (061-1-0-000-262)



 


 アメリカでは、非上場の「マイ・カンパニー」

 が上場すると「ユア・カンパニー」になります。

 株主に向かって「あなたの会社」という精神論

 は分かりますが、本当はお客様や社員、取引先

 から「私たち会社」と言ってもらえる「アワ・

 カンパニー」が小売業の理想だと思うのです。
 

                    (P.218) 

         (062-1-0-000-263)





 競争が激しいアメリカでは「一人一業」を

 極めるのが精一杯で、本業を深く、徹底的に

 突き詰めなければ、競争に負けるということ

 でしょう。多角化は欧米をモデルに、物真似

 すればよかった後進国の企業の経営戦略で、

 先進国では通用しない戦略というのです。


                   (PP.218-9)

         (063-1-0-000-264)





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