今週の言葉(22) でかいことをやるなら、 日陰者をかき集めて 奮い立たせろ | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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でかいことをやるなら、
日陰者をかき集めて
奮い立たせろ


松田 昌士(まつだ・まさし)氏
[東日本旅客鉄道顧問、日本の伝統を守る会会長]



 本来、経営陣は現場とともに考えなければいけない。

 どこの業界でも同じです。特に鉄道業は、現場との

 距離が近くなければ成り立ちません。なぜなら、

 我々はダイヤ通りに、事故なく電車を走らせ

 なければならない。カネをどう儲けるかは、その後

 の話です。そのためには、経営陣と現場が直接、

 言いたいことをぶつけ合うことです。この対話が

 少しでもずれると、そこに異常事態が起きてしまう。


 本社が命令して現場に従わせる、という考え方では

 ダメなんです。知恵は現場からわいてくる。


 父も国鉄マンでした。私が入社を決めた時、酒を

 酌み交わしながら、こう呟きました。

 「地位を得て、でかいことをやろうと思ったら、

 日陰者をかき集めろ」。組織から疎んじられ、現場

 の片隅に追いやられた者の中に、すごい力を秘めた

 やつがいる。彼らを奮い立たせる人間になれ、と。

 その時は何を言っているのか分かりませんでした。

 でもその言葉が、私の行動をどこかで支えていた

 のかもしれません。

               (2014.01.06号から) 





企業でも組織でも、そこで働く人を3つのタイプに
分類することができる、と言われことがあります。

3つのタイプとは、次のとおりです。

(1)自ら燃える人

(2)燃える人を見て燃える人

(3)どうやっても燃えない人 


簡単に説明しましょう。

(1)は一番少ないですね。実力はありますが、
チーム全体で頑張ろうというよりも、個人を
優先するタイプです。


(2)は(1)の様子を見て、やろうとするタイプです。
このタイプの人は一番多いです。様子見の人たちです。
やらないと自分の評価が下がるので、やるという一般的
な人たちです。


(3)はやる気を失っている人たちです。
でも、中には隠れた才能を持っている人が、
紛れ込んでいることがあります。
ただ、自らアピールすることがないため、
周囲や上司に評価されることはありません。


一般的には、以上の3タイプがいますが、
私はもう1つのタイプがいる、と思っています。


それは、(3)のタイプの人たちと同じ目線に立って、
話し合い、鼓舞し、燃える人に変身させることができる人
です。


このタイプを(4)火付け役と呼ぶことにしましょう。


(4)火付け役は今までにもいました。
ただ、「他人の世話より自分のことを優先しろ」
という考え方が普通でしたから、こうした人たちは
あまり評価されることはありませんでした。
そのため、積極的に行動することは、ほとんど
ありませんでした。


今、この(4)火付け役が重要になってきている、
と確信しました。


松田さんは、父親に言われた言葉を理解して
こう書いていましたね。


 組織から疎んじられ、現場の片隅に

 追いやられた者の中に、すごい力を

 秘めたやつがいる。

 彼らを奮い立たせる人間になれ、と。




これは、まさに第4のタイプの(4)火付け役になれ、
と同義ではないでしょうか。






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