『ロウアーミドルの衝撃』(1) 新・大前研一名言集(83) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(01)


「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。


派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現況を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している
本が『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい
未来像を描けるようになりたいものです。



今、日本がすぐにでも取り組まなければ
ならないのは、現象ではなく原因を直すこと、
病の原因を根本から取り除くことなのである。

              今日の名言 1 〈247〉




「黙っていても昇進と昇格がある」
という戦後の日本社会の大前提も、
もろくも崩れてしまった。
サラリーマンは平均的には四十代あたりが
給料のピークで、以降昇進もなければ
昇給もないことを覚悟しなくてはならない。
今、我々が取り組まなければいけないのは、
この現実に即した人生設計の構築なのである。

              今日の名言 2 〈248〉




二十一世紀経済の最大の特徴は、
国民国家から地域国家への移行である。
すでに自立した地域が世界の各地域と
あらゆる経済交流をし、繁栄を築いている。
これは日本の強固な中央集権制への重大な
警告である。
官僚を五%減らすとか、政府系金融機関を
ひとつにするといった「モグラ叩き」では
とうてい解決しない。
日本は今、統治機構そのものを正面から
変えていく必要に迫られているのだ。

              今日の名言 3 〈249〉




大前研一さんの本を読んで、いつも感じることは、
常に時代の先を読んでいることです。


先を読める理由は、大前さんは疑問に思うと、
即座に現場へ足を運び、自分の五感を駆使して
現実を見極め、そこから自分の考え方を形作る
ことを繰り返しているからだ、と思っています。


私にとって、大前さんの本は道標であり、軌道修正
してくれるナビゲーターでもあります。


大前さんが独創的な考え方を生み出せるのは、
先入観を持たず、現実を視て、一見するとバラバラに
見える事象から本質を見抜く能力が際立っているから
に他なりません。


もちろん、仮説を立て、検証していく能力も優れて
います。


演繹的思考と帰納的思考を瞬時に使い分け、
問題解決に結びつける能力が際立っています。


しかも、単なる堅物ではなく、学生時代に外国人
旅行者を相手に、通訳として活躍したり、47都道府県
すべてを訪れたり、海外でスキューバダイビングを
したり、オフロードバイクに乗るなど多彩な趣味を
持っています。


他人にアドバイスするだけでなく、自ら行動する人
でもあるのです。「有言実行」の人です。


私が大前さんをグールー(思想的指導者)と仰ぐのは、
そうした人物であるからです。





ロウアーミドルの衝撃




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