日経ビジネスのインタビュー(101) 五輪は技術革新の好機 山内 隆司氏 [大成建設社長] | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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五輪は技術革新の好機
2013.12.23

山内 隆司(やまうち・たかし)氏

[大成建設社長]



 建て替えられるメーンのスタジアムは、ラグビー
 のワールドカップが開催される2019年までに
 完成させなければなりません。それまでが
 需要のピークでしょうね。


 建て替えに関しては、うちがやった案件だから
 ぜひ取りたいですね。でも熾烈な受注競争が
 あるでしょう。


 仕事柄、いろんな国に行き、いろんな人と話を
 します。そこでいつも残念に思うのは「日本は
 危ないから行きたくない」と思う人が多いこと
 です。日本=地震、というイメージが非常に強い
 のです。このままでは、東京は上海やシンガポー
 ルに負けますよ。


 日本は確かに地震があるし、これからも大きな
 地震がないとは言えない。しかし、日本は耐震
 技術が一番進んでいるから命に別状はないと、
 もっと声を大にして言うべきでしょう。


 私が譲れないのは「2020年の後も雇用の維持が
 できる体制で臨む」ということです。


 私は日本の建築、土木技術は世界一だと思って
 います。だけど、プロジェクトマネジメント能力は
 そこまでいっていない。マネジメント能力のある
 人材を育てる必要があるでしょう。それは何も
 日本人である必要はない。


 周りからは、五輪が決まってウハウハだねと言われ
 ますが、全然ウハウハじゃないですよ。この熾烈な
 競争環境の中で、どうやって生き残ろうか頭を抱えて
 います。今のような状況が続いたら、まずみんな
 生き残れないのではと言いたい。




2020年東京五輪開催決定後、ゼネコンは
メーンスタジアムである国立競技場の
建て替え工事を受注するため熾烈な競争に、
しのぎを削っています。


国立競技場は、大成建設が手がけたもの
なので、ぜひ、受注したい、と山内さんも
意気込んでいますが、予断を許さない状況です。


山内さんが説明しているように、「日本の建築、
土木技術は世界一」かもしれません。
しかし、山内さんの目が曇るのは、「プロジェクト
マネジメント能力はそこまでいっていない」
現状です。


海外へ出かける機会の多い、山内さんだからこそ
実感していることでしょう。


日本人は組織で力を発揮することができますが、
個人対個人あるいは、個人対組織での交渉や、
相手を動かすノウハウが、一部の人を除いて、
不足していると思われます。


マネジメント力と交渉力を強化していく必要が
あるでしょう。





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