『伊藤雅俊の商いのこころ』(13) 言葉の迷宮(80) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『伊藤雅俊の商いのこころ』(13)





CSR(Company's Social Responsibility、
企業の社会的責任)という言葉が知られる
ようになったのは、ごく最近になっての
ことです。


企業は誰のためにあるのか、ということが
議論されます。欧米では株主のためにある、
という考え方が一般的ですが、
日本では必ずしもそうではありません。


ステークホルダー(利害関係者)は、
株主だけでなく、従業員、取引先、
仕入先、そして社会も含まれます。


こうした考え方は日本独特と言われて
きましたが、徐々に欧米にも理解を示す
人たちが出てきました。

ヨーカ堂の外国人持株比率は、直近で
<外国> 34.9% です。この数字は、
かなり高いです。外国人投資家から高い
評価を受けていると言えます。




 お金が集まるのは怖いことで、洋の東西を問

 わず、必ず失敗するのが歴史の示すところです。

 他人のお金を預かって、薄口銭で貸す金融業は

 よほど注意しないと危険です。他人のお金を

 自分のお金と錯覚し、後先を考えずに目先の

 利益を優先したのが日本の間接金融の間違い

 だったのだと思います。あらゆるものが短期で

 飽和し、あらゆる成功が短期で終わる、変化の

 スピードの怖さは、特に金融業で気をつけなけれ

 ばならない点です。
 
                    (P.149)

         (037-1-0-000-238)



 


 私は一九九四年(平成六年)、七十歳の古希を

 迎えたのを機に、以前から温めていたささやか

 な夢を形にすることにしました。勉学の意欲に

 燃える若い人たちを応援し、少しでも社会の

 お役に立てればとの思いで、当時の株価で約

 四百億円に相当する自社株を基金に拠出し、

 財団法人「伊藤謝恩育英財団」を設立しました。 
 

                    (P.150) 

         (038-1-0-000-239)





 私は、母と兄を商人の鑑(かがみ)、人生の師

 と仰いで育ちました。二人は商売の厳しさを

 通じて、人生に対する真面目さ、誠実さ、真摯

 (しんし)さがいかに大切であるかを教えて

 くれただけでなく、報われることを前提としない

 無償の善行を身をもって示すことで、無言で私に

 人の道を教えてくれました。 


                    (P.151)

         (039-1-0-000-240)






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