『伊藤雅俊の商いのこころ』(10) 言葉の迷宮(77) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『伊藤雅俊の商いのこころ』(10)





ヨーカ堂は上場し、大企業になってから、
世間の厳しい目に晒されることになりました。


総会屋対策は上場企業にとって、頭痛の種でした。


そんな折、ヨーカ堂は、総会屋に利益供与商法違反の
容疑で、逮捕者を出しました。


狙い撃ちされたというべきでしょう。


伊藤さんは回想しています。


「大企業になったヨーカ堂を見る世間の目
と、中小企業経営者の意識が抜けない私自身の
間にズレが生じて、問題意識と対応を鈍らせた
面もあるだろうと思います」




 堅実経営の静岡銀行が注目を集めるのは、

 バブルが弾けた一九九〇年代以降です。

 ヨーカ堂はバブルにはまみれませんでしたが、

 バブルが破裂して日本中で矛盾が噴出し

 はじめたころ。痛恨の事件が起きました。

 一九九二年(平成四年)十月、総会屋に利益

 供与した商法違反の容疑でヨーカ堂の監査役

 と幹部社員が逮捕されたのです。

 
                    (P.136)

         (028-1-0-000-229)



 


 確かなのは、時代もヨーカ堂も大きく変わった

 ということです。談合や接待などが厳しい世間

 の指弾を浴びるようになったように、清濁併せ

 のんだ時代の社会通念が今は否定される時代

 です。大企業になったヨーカ堂を見る世間の目

 と、中小企業経営者の意識が抜けない私自身の

 間にズレが生じて、問題意識と対応を鈍らせた

 面もあるだろうと思います。
 

                    (P.137) 

         (029-1-0-000-230)





 ヨーカ堂にはまだ社史がありません。戦後の

 創業から五十年余の社歴の会社ですから、

 社史がなくても不思議はないのですが、

 小売業にとってこの間の急激な変化の連続

 は戦国時代が続いたようなもので、落ち着い

 て過去を振り返る余裕などなかったからです。

 それだけではなく、うわべだけの、いいこと

 だけしか書かない社史というものが、私は嫌い

 なのです。 


                    (P.139)

         (030-1-0-000-231)






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