『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(22) 言葉の迷宮(63) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(22)




ジョブズは、プレゼンを成功させるため、
入念な練習を繰り返したことが、カーマイン・ガロ
によって語られています。


ジョブズは完璧主義者です。


ただ、完璧主義は自己満足のためでなく、聴衆に
十二分に理解してもらうにはどうしたら良いのか、
を熟考したためと考えられます。


ここでは「間」について説明されていますが、
欧米人ではきわめて稀なケースと思われます。
ほとんど間を置かずに話すことが多いからです。


今読んでいる本の中に、日本人の「間」について
書かれた箇所がありましたので、ご紹介します。


「『間の研究――日本人の美的表現』(南博編、

講談社、1983年)という昔の本があるんだけど、

そこで六代目尾上菊五郎(1885-1949)のこんな

言葉を紹介している。

『間というのは魔と書く』

つまり、歌舞伎でも踊りでもその出来を左右する

ものは“間”であって、芸事を生かすも殺すも

“間”次第。

それだけ“間”というものは重要なんだけど、

同時に怖いものでもあって、“間”を外せば

“魔”ともなる。そんな含蓄のある言葉」

(『間抜けの構造』ビートたけし 新潮新書 PP.5-6)


東洋文化に強い関心を示したスティーブ・ジョブズ
が、「間」を取り入れたかどうかはわかりませんが、
興味深いことです。





 ジョブズがしっかりしたアイコンタクトを取れ

 るのは、何週間も前からプレゼンテーションの

 練習をするからだ。だから、各スライドに何が
 
 描かれているのか、スライドごとに何を言ったら

 いいのか、すべてを把握している。練習を繰り

 返すほどコンテンツが自分のものとなり、聞き手

 とのつながりを作りやすくなる。ほとんどのプレ

 ゼンターは練習不足であり、それがあちこちに

 現れてしまうのだ。


                    (P.296)

         (064-1-0-000-187)



 


 ジョブズはめったに腕組みをしないし、演台の

 後ろに立つこともない。姿勢が常に「開いて」

 いるのだ。姿勢が開いているというのは、自分

 と聴衆との間に何もないことを意味する。
 

                    (P.297)

         (065-1-0-000-188)



 ジョブズは先を急がない。プレゼンテーション

 にあちこちで一息つかせるのだ。大事なポイン

 トでは数秒間もじっとだまり、それが聴衆に

 染みわたるのを待つ。何度も練習して、ゆっくり

 としゃべり、間をとって言いたいことが理解され

 るまで待てるように仕上げてあるからだ。
    
                    (P.304)

         (066-1-0-000-189)





ぜひ、以下の2冊を読んでいただきたいと思います。
ジョブズの生き方、考え方がよく分かります。

 



記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング


こちらのブログもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)


Stay hungry. Stay foolish. この有名な言葉は、
2005年のスタンフォード大学の卒業式のスピーチで、
使われました。この言葉が出てくるのは、動画の最後です。




本著のタイトルになっている、「驚異のプレゼン」前編です。




本著のタイトルになっている、「驚異のプレゼン」後編です。




Steve Jobs - Inspirational Speech
"If today were the last day of my life"




Tribute to Steve Jobs Think Different




Secret to Manifest Money & Success In Your Life -
Tyler Perry, Will Smith, Steve Jobs, Donald Trump




What You Can Learn From Steve Jobs
著者、カーマイン・ガロが自ら語っています。




Apple (unreleased) Think Different ad -
Narrated by Steve Jobs (1997)
この動画では、ナレーションはジョブズです。





スティーブ・ジョブズ・ 2009年9月・さよなら・英語&日本語・同時字幕
来日時のスピーチです。