経営者は常に明るくあれ
小林 栄三(こばやし・えいぞう)氏
[伊藤忠商事会長]
ビジネスで取り組む様々なプロジェクト
において、成功する確率をいかに高めるか。
これに非常に腐心してきました。たどり
着いたのは、やはり人材の重要性です。
なので、部下の教育には執念を持って
当たりました。
若い人には、速く成長することを求めて
きました。例えば、私が50歳の時に達成
したことは、40歳や45歳で実現する。
先輩を目標にするだけでは、それを超える
ことはできません。
人材を生かすためには適材適所で配置する
ことが大事です。
部下を教育するためには、私自身がきちんと
している必要があります。
トップが動揺すると、部下たちはそれを敏感に
察します。
トップが暗いと社員も暗くなります。明るく
あることは、経営者にとって鉄則だと思って
います。しんどい時こそ明るく振る舞う。
(2013.11.11号から)
「商社冬の時代」と言われたのは、ずいぶん
昔のことのように感じています。
総合商社は、海外勤務の人より国内勤務の人の
ほうが優遇されるという不文律もありました。
今、総合商社は、新入社員を全員一度は、
海外勤務を経験させるという仕組みに変わって
きています。
私は大学卒業後、専門商社に2年間勤務した
経験があります。
海外に勤務地はありませんでしたので、
国内勤務しかしていません。
官庁関係と東電関係の2つの事業部がありました。
1年ずつ両方の事業部で働きましたが、
経営者だけでなく、上司の明るさが事業業績に
大きな影響を及ぼす経験をしました。
会社が、どんなに厳しい状況であっても、
経営者は社員に暗い表情を見せてはいけない、
と学びました。
「子は親の背中を見て育つ」と言いますが、同様に
「部下は上司の背中を見て育つ」と思います。
上司には、そうした意識を常に持っていて欲しい
ですね。
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