『質問する力』(初版 2003年3月1日 文藝春秋)は、
<人生をより良く生きるための武器である「質問する力」>
を多数の具体例を挙げて詳述した本です。
今日の名言 1 〈178〉たとえばピラミッド・ストラクチャーは
マッキンゼーで推奨されている論理思考
の技術です。
くわしく説明すると本が何冊も書けて
しまいますが、簡単に言うと問題点を
視覚的に整理して検討する手法です。
ピラミッド・ストラクチャーでは、
中心となる命題(メインメッセージ)の下に、
それをサポートするサブメッセージを複数置き、
さらにその下に、個々のメッセージの根拠
となる事実を並べてゆきます。
今日の名言 2 〈179〉頑固で信念を曲げないというのは、
良いこともありますが、必ずしも
ほめ言葉ではありません。
「質問する力」がないために、一度思い込んだら
変わりようがないということもあるからです。
今日の名言 3 〈180〉よく聞く、よく質問する力は、すぐれた経営者
の特徴でもあるのです。
松下幸之助さんにしても、オムロンの創業者の
立石一真さんにしても、「先生、これ、どう
思いますか」と気軽に聞いてきたものでした。
お二人の質問する力には大変なものがあって、
こちらがおやっと思うような質問を
どんどんぶつけてくるのです。
的確な質問ができる人は、研究心があり、勉強しています。
物事の本質を追究する意志が強く、相手をタジタジにして
しまうこともよくあります。
相手をやり込めてやろうという邪な気持ちではなく、
物事の本質を知りたいという気持ちの現われです。
つまり、的確な質問ができるということは、ある程度の
ことは理解していて、自分の理解が正しいのかどうかを、
確認する意味もあるのです。
現代では調べようと思えば、インターネットで
検索すると、90%くらいは見つけることが
できます。
残りの10%くらいは、インターネット上に公開されて
いない、個人に属する情報ということになります。
残りの10%くらいの情報(極秘情報、ノウハウなど)
を知りたければ、その道の専門家に直接聞きに行くこと
が必要です。
質問することの意味は、「自分はこう考えるのだけれども、
間違っているのか」あるいは「あなたはどう考えるのか」
というコミュニケーションを通じて、自分の考え方が
独善に陥っていないか確認するためと、独善に陥っていた
場合に、修正するためにある、と考えています。
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