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日経ビジネスの特集記事(32)
スマホ第二幕
誰が拓く「iPhone」後の世界
2013.11.18
今回は「2強+2」についてお伝えします。
2強とはサムスンとアップルのことで、+2とは
マイクロソフトとソニーのことを指します。
「2強+2」がどのような戦略を考え、実行して
いくのか、興味深いですね。
どう動く「2強+2」
SAMSUNG アップル追撃からパイオニアへ
サムスンがごく最近に発売した製品は、
Galaxy Roundという本体が曲がったスマホです。
この製品の概要は後ほどYouTubeでご覧ください。
ジーンズの前ポケットに入れても、かさばらない
点をアピールしています。
もう一点の特徴は、本体を縦にしても、横にしても
メール等ができることです。
Galaxy Note 3と比較しています。
Galaxy Roundは高価です。
(P.38)10月に発売した「ギャラクシーラウンド」
(日本円で約11万円)は画面の真ん中の
部分がくぼみ、左右に少し曲がっている
世界初のスマホだ。
この他に、片面を見れば単なるスマホですが、ひっ
くり返すとデジタルカメラに様変わりする製品も
も出しています。
こうした製品は必ずしも爆発的に売れるとは限り
ません。それでも発売する意図はどこにあるので
しょうか。
(P.39)サムスンにとっては、自らのユニークさ
と潜在能力を世界に披露するのが
目的の1つだからだ。
<>
APPLE iPhone 5cの誤算 近づく賞味期限
9月20日にアップルは「iPhone 5s」「iPhone 5c」
の2機種を世界各地で発売しました。
スティーブ・ジョブズ亡きあと、ティム・クックが
CEO (最高経営責任者)に就任してから大きな変化が
起きたそうです。
(P.40)「以前はアップルと言えばデザイン部門が
強大な権力を握っていた今は違う。
社内で最も声が大きいのが部品
調達部門だ」。アップル本社が
ある米シリコンバレー近くに常駐
する日系部品メーカーのある担当者
はこう話す。
iPhone 5cの販売でアップルに誤算が生じたと、
日経ビジネスは、伝えています。
(P.40)中国では米国や日本と同時に
発売すると見られていた携帯電話
最大手、中国移動(チャイナモバイル)
がいまだにiPhone導入について態度を
明らかにしていない。
一方、日本では最大手のNTTドコモが
iPhone販売に踏み切ったものの、
ふんだんに用意した5cが敬遠され、
上位機種の5sは弾切れという機会損失
が続いている。
憶測に過ぎませんが、アップルは前機種のiPhone 5の
在庫を多く抱え、在庫を処分できていないのではないか
というものです。
日経ビジネスは、この状況を考慮し次のように断言
しています。
(P.40)アップルが次に提示する「再発明」が、
消費者の想像力の延長線上にあるのか、
それとも全く別のものか。いずれにせよ
iPhoneの賞味期限は着実に近づいている。
ティム・クックCEO (最高経営責任者)ほかがプレゼンしています。
レディ・ガガ他がビデオに登場します。
MICROSOFT 自前端末メーカーへ踏ん切りつける
マイクロソフトに動きがありました。
スマホの普及に指を食わて、座している訳には
いかなくなったのです。
かつて、携帯電話全盛時、世界最大手だった
ノキアは見る影もありません。
ノキアはスマホの流れに完全に乗り遅れたの
です。
マイクロソフトはノキアの携帯電話用OSを提供
していた関係で、ノキアから主力の携帯電話
事業を54億4000万ユーロ(約7140億円)で買収
することを発表しました。9月3日のことでした。
ただ、独占禁止法の当局による審査が、欧州で
継続中ということで、買収が完了するのは年明
け以降と見られているそうです。
マイクロソフトとノキアを見ますと、共通点が
あることに気づきます。それは「成功の復讐」
です。
(P.41)ノキアは携帯電話の成功体験
から抜けだすことができず、
マイクロソフトはOSを提供する
ライセンスモデルから脱却でき
ないまま迷走を続けたのだ。
スティーブ・バルマー氏が「12カ月以内の引退」を
表明しました。8月23日のことです。
マイクロソフトがノキアの買収を表明する10日余前
のことでした。後継者は誰なのかに注目が集まりま
すが、有力候補者の1人と見られているのは、マイ
クロソフトからノキアCEO (最高経営責任者)に転じた、
スティーブン・エロップ氏だそうです。
(P.42)エロップ氏はノキアの携帯電話
事業買収によって、古巣のマイクロソフト
に復帰する。ハードとソフトの両面を知る
経験を生かし、マイクロソフトの資産を
活用しながら、エコシステムの構築に
おいてアップルやグーグルを追撃する考え
のようだ。
SONY 音響・映像技術に活路 消費者の五感を刺激
前回、ソニーは舞台の表に出ていなくても、
イメージ・センシング技術によって、裏で大きな
利益を上げているという、動画をご紹介しました。
ここにきて、ソニーは黒子から主役に躍り出ようと
しているのが見て取れます。
クラウド・コンピューティングシステムが脚光を浴び
ていますが、このシステムではどうしても扱えない
ものがある、とソニーの平井一夫・社長兼CEO (最高
経営責任者)は語っています。
(P.42)「唯一、クラウドに持っていけないのが、
人間の五感に直接触れるところだ」と
平井社長は言う。すなわち「音が良い」
「映像が美しい」「手ざわりが気持ち
いい」といった要素だ。
つまり、視覚、聴覚、触覚は現物でなければ感じ取る
ことはできないものです。
これは、まさにスティーブ・ジョブズがiPod、iPhone、
iPadを開発するときに考えた核になる要素でした。
この点については、
『スティーブ・ジョブズ 脅威のプレゼン』(3)
をご参照ください。
ソニーに求められるのは、セクショナリズムからの
脱却です。
鈴木国正・執行役EVPは全社の商品戦略を統括して
います。
(P.43)「One Sony」の象徴としてソニーが
持つあらゆる技術資産をスマホに
つぎ込むためには、「横串組織を
担当する役員がモバイル事業の
責任者を兼務し、ほかの事業部門と
積極的に会話をしていく必要があった」
(鈴木氏)
docomo SO-01F 最新スマホ(2013-2014冬春モデル)
次回は、「『次』は我々が先導する」と、「『目』『腕』
『体』の争奪戦」についてお伝えします。
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