今週の言葉(11) 「さすが」のDNAを継承 清掃で顧客目線を学ぶ | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

「さすが」のDNAを継承
清掃で顧客目線を学ぶ


小林 哲也(こばやし・てつや)氏
[帝国ホテル会長]



「ライト館」と呼ばれた旧帝国ホテル

が開業したのは1923年9月1日、関東

大震災が起きたまさにその日でした。

幸いにも施設は大きな被害を免れ、

当時の支配人は被災者に炊き出しを

したり、建物が壊れた大使館や新聞社

に客室を開放したりしたそうです。


それから約90年。私が社長在任中に

東日本大震災が発生しました。その

時、現場の従業員は自分たちの判断で

2000人もの帰宅困難者を館内に受け

入れ、温かいスープや毛布などを提供

してくれました。90年にわたって引き

継がれてきた接客のDNAが、危機の

中で再び発揮されたのです。改めて

帝国ホテルの現場力を実感しました。


帝国ホテルはやはり、「さすが」と言わ

れなければならない。その対極が「帝国

ホテルともあろうものが」という叱責

です。お客様の我々への評価は、極端に

言えばこの2つだけ。


振り返れば、69年に入社して最初の配属

先が客室係。そこで客室係一筋50年と

いう伝説の先輩にバスルームの掃除の

仕方を学びました。「上から見て見える

ところだけ磨いてはダメ。お客様はバス

タブに横たわるので視線が低くなる。

その目線できれいにする気配りが必要」

という言葉がすとんと腹に落ちました。

このお客様目線こそ接客の原点だと思っ

ています。

        (2013.10.21号から)





帝国ホテルは日本代表する超高級ホテルです。


小林さんが語っているように、日本の伝統である
「おもてなし」を90年にわたって培ってきた企業
です。


この伝統は一朝一夕でできることではありません。


国内だけでなく、海外の多くのVIPにも高い
評価を得ているのは、きちんとした理由がある
のです。


私は、帝国ホテルに宿泊したことはありません。


ですから、実感のこもったコメントは出来ません。


いつか宿泊し、多くの書物に書かれている
「おもてなし」を体感したい、と心から思って
います。


経験しないと分からないことは、たくさんある
からです。





記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング

こちらのブログもご覧ください!


こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)





バックナンバー