日経ビジネスの特集記事(27) 世界のトップ大学 「東大」は生き残れるか (1) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(27)

世界のトップ大学
「東大」は生き残れるか
  2013.10.14

日本が世界で一番遅れているのは、教育では
ないか、と常々考えていました。


GDP(国民総生産)に対する教育費の比率が、
欧米先進国と比較してきわめて小さい、と認識
していたからです。


そういう意味で、今回の特集記事は興味深く
読みました。



座して死は待たぬ

冒頭に、東京大学の濱田純一総長へのインタビュー
記事が掲載されていました。


東大の「秋入学」に関連した考えにも言及しています。


主な発言をご紹介しましょう。

秋入学は、グローバル化時代に日本を再生する

切り札になると信じています。

まず、一言で言えば、「多様性」です。

秋入学は、この多様性を大学にもたらします。

また、秋入学になれば、春に高校を卒業してから

半年間かけて、自分が何をしたいのかを

見つめ直すこともできる。

欧米のやり方がすべて正しいとは思いませんが、

大教室での一方的な講義は「MOOC(ムーク)=

大規模公開オンライン講座」に代替され、大学の

役割が変わる可能性があります。

資金面で制約がある中、我々にできることは

カネには代えられない東大の魅力を高める

ことです。


(PP.30-31)


濱田総長が触れた「MOOC(ムーク)=大規模公開
オンライン講座」については、次回お伝えします。



「内憂外患」で閉塞感

世界で最も影響力のある世界大学ランキングは
2つあるそうです。2つとも英国企業です。


タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)と
クアクアレリ・シモンズ(QS)がそれぞれ発表して
いるものが世界大学ランキングです。


THEでは、東京大学が23位で、京都大学は52位です。


QSでは、東京大学が32位で、京都大学は35位です。


つまり、日本の大学は世界大学ランキングでベスト10に
入っていないのです。


世界大学ランキングでベスト10入りしている大学は、
すべてが米英の大学です。

THEのベスト5は
1 カリフォルニア工科大学
2 ハーバード大学
2 オックスフォード大学
4 スタンフォード大学
5 マサチューセッツ工科大学

23 東京大学
52 京都大学 

QSのベスト5は
1 マサチューセッツ工科大学
2 ハーバード大学
3 ケンブリッジ大学
4 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
5 インペリアル・カレッジ・ロンドン

32 東京大学
35 京都大学



もちろん、ランキングには批判があります。


しかし、国力を表すモノサシとなることは事実です。


そこで問題になるのは、日本の教育に対する公的支出の
割合が極めて小さいことです。

大学は、その国の産業、そして経済の競争力を

支える最も重要なインフラの1つだ。しかし、

日本の公的支出に占める高等教育の割合は

1.8%で、先進国の中で最低レベル。高等教育

への進学率も、米英や韓国が6~7割に達して

いるのに対し、日本は5割程度で足踏みしている。


(P.33)





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