マジックナンバーの話が出てきますが、
身近な例を見ても、納得できます。
電話番号を考えてみましょう。
789-3246という番号があったとします。
3桁と4桁ですから覚えやすいですね。
経営者が自社株を購入してもらいたい時、短い
言葉で自社の説明ができないなら、投資して
もらえないでしょう。
カーマイン・ガロはこう書いています。
「ある投資家は、私にこう語ってくれた。
『何をしたいのを10ワード以内で表現できない
なら、私は投資しないし買わないし、興味も
ない』」(P.96)
来日時のスピーチです。
ヘッドラインというのはとても効果的で、メディ
アでも一言一句変わらない形で使われることが
多い。記者は(そしてプレゼンテーションの聴衆
も)、製品が属するカテゴリーや1文で製品を
説明できる表現を探すものだ。彼らにやらせず、
ヘッドラインは自分で書くべきである。
(P.85)
(025ー1-0-000-148)
ツイッターの登場により、仕事のコミュニケー
ションも根底から変化しようとしている。
ツイッターでは簡潔に書くことが要求される
からだ。つぶやきは140文字が上限――
句読点などもすべて含んで、マックブック・
エアを表現したジョブズの一言、「世界で
最も薄いノートパソコンだ(The world's
thinnest notebook.)」はピリオドまで含めて
30文字だった。
(PP.85-86)
(026-1-0-000-149)
よく知られていることだが、我々の頭が短期
記憶に保持できる情報はごく少量である。
これはベル研究所のジョージ・ミラーが発見し、
『マジカルナンバー7±2』という論文で
1956年に発表した。この論文でミラーは、
数字が7桁から9桁を超えると短期記憶で処理
するのが難しくなるという研究結果を示した。
最近は、人間の頭が楽に思い出せるのは3項目
から4項目だというのが学会の定説となって
いる。ジョブズが提示するポイントがせいぜい
3つか4つなのは、ある意味、自然なことな
のだ。
なお、ジョブズの場合、3項目であることが
はるかに多い。「3点ルール」がとてもパワ
フルなコミュニケーション理論であることを
ジョブズはよく理解しているのだ。
(PP.102-103)
(027-1-0-000-150)
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藤巻隆のアーカイブ
私の書棚(読み終わった本の一覧)
ぜひ、以下の2冊を読んでいただきたいと思います。
ジョブズの生き方、考え方がよく分かります。
2005年のスタンフォード大学の卒業式のスピーチで、
使われました。この言葉が出てくるのは、動画の最後です。
本著のタイトルになっている、「驚異のプレゼン」前編です。
本著のタイトルになっている、「驚異のプレゼン」後編です。
Secret to Manifest Money & Success In Your Life -
Tyler Perry, Will Smith, Steve Jobs, Donald Trump
What You Can Learn From Steve Jobs
著者、カーマイン・ガロが自ら語っています。
Apple (unreleased) Think Different ad -
Narrated by Steve Jobs (1997)
この動画では、ナレーションはジョブズです。