『チャイナ・インパクト』(初版 2002年3月29日 講談社)は、
中国を正しく理解するための視点を提供してくれる本です。
中国関係では、この本を含めた3部作(『中国シフト』
『中華連邦』)は必読書です。
大前研一さんは歴史を重要視しています。
そして独自の歴史観から事象を捉えることもしています。
ドイツの宰相・ビスマルクの言葉と言われている、
「愚者は己の経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」
ということを実践しているのが大前さんです。
今日の名言 1 〈112〉中国と台湾は、公式には国交が断絶していて、表向き直接の行き来ができない。現在は「小三通(さんつう)」といって、例外的に福建省と台湾の馬祖島、金門島との間で通商、通航、通信が開放されているだけだ。しかし、これが中国本土と台湾とのレベル、つまり「大三通」にまで広がって交易の直通ができるようになると、台湾が国土を広げるような形で一大発展する可能性は十分にある。
今日の名言 2 〈113〉現在の大連は、建物も美しく清潔で、歩道には塵一つ落ちていないほどだ。自動車が走り出す前のパリを彷彿とさせる街並み、ハイレベルなホテル、交通手段そしてレストランがある。
今日の名言 3 〈114〉「間接業務のユニクロ化」とは、バックルームと呼ばれる間接業務のうち、比較的労働集約型で付加価値の低い業務を、人件費の安い海外へアウトソーシングするという発想である。日本語データベースの入力作業や、顧客の問い合わせを受け付けるコールセンターなどがよい例だ。
中国政府は、表向きは「台湾は中国の一部」という位置づけをしています。
しかしながら、中国は、台湾企業を誘致し、民間企業同士のつながりを
強化しています。
Win-Winの関係を保とうとしています。
中国は、台湾だけでなく、米国企業の誘致にも積極的です。
通商、通航、通信という三通を拡大していくことにより、中国と台湾の
関係強化をさらに強めていくことでしょう。
日本は、英語、中国語(北京語)、日本語の三カ国語に堪能な経営者が
いる、台湾との関係を大切にしていきたいものです。
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