『ハイ・コンセプト』の原著は2005年に出版されて
います。
そして、翻訳され出版されたのは2006年5月20日
です。
故スティーブ・ジョブズなどによる世界の価値を
変革する出来事を、予言していた本のように感じ
ました。
サブタイトルの『「新しいこと」を考え出す人の
時代』を再考してみると、その意を強くしました。
新しい時代には、一人ひとりが自分の仕事を
注意深く見つけ、次のことを問う必要がある。
① この仕事は、他の国ならもっと安くやれる
だろうか?
② この仕事は、コンピュータならもっと速く
やれるだろうか?
③ 自分が提供しているものは、豊かな時代の
非物質的で超越した欲望を満足させられるだ
ろうか?
この3つの質問は、成功者と脱落者とを分ける
指標である。
(P.346)
(070ー1-0-000-121)
デスクトップパソコンの登場と、業務の機械化
によって、人間の技能の中で2つのカテゴリー
の価値が高まった、と彼ら(MITのフランク・
レヴィとハーバード大学のリチャード・マーネ
イン)は言う。
1つ目は、「エキスパート思考(決まった解決
策が存在しない新しい問題を解決すること)」、
もう1つは、「複雑なコミュニケーション(説
得、説明、その他の方法で情報についての
特定の解釈を伝えること)」だ。
(PP.347-348)
(071-1-0-000-122)
先進国における物質的豊かさは増え続けている。
つまり、早くシフトできた人が、最も大きな利益
を得ることになる。
完全な全体思考を身につけた人、ハイ・コンセプト、
ハイ・タッチな能力をマスターできた人は、大成功
を収めるだろう。
だが、残りの人――シフトが遅いか、まったくしな
い人――はチャンスを逃すか、悪くすると苦しむこ
とになるかもしれない。
選択肢はあなたの手中にある。
この新しい時代はチャンスで輝いて見えるが、動き
の遅い人や頑固な人には過酷な時代だ。
(PP.348-349)
(072-1-0-000-123)
『ハイ・コンセプト』はいかがでしたでしょうか?
次回からは、『スティーブ・ジョブズ 脅威のプレゼン』
を取り上げます。お楽しみに!
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