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日経ビジネスの特集記事(14)
人材逃避 アベノミクスの陰で進む危機 2013.7.8
脱「人材ガラパゴス」へ
前回は、シリコンバレーでも人材確保が
難しくなっている現状と「チリコンバレー」
についてお伝えしました。
最終回は、安倍政権の成長戦略の一環として
外国人に活路を見出す考えがありますが、
どのようにして実現するのかについて考えて
いくことにしましょう。
日経ビジネスが鋭く切り込みます。
参議院議員選挙が7月21日に迫っています。
現時点で、大勢は決しています。
自民党の圧勝、民社党の惨敗、維新の会の敗北・・・・
焦点は自民党単独で過半数の議席を確保できるか
どうかでしょう。
参議院議員選挙で勝利を収め、衆参両院での
ねじれ解消により、公明党との連立政権は
盤石になります。
本当にこれでいいのでしょうか?
健全性を保つ2大政党制というものは終焉を
迎えたのでしょうか?
日経ビジネスは、「(日本経済が)本格回復する
には何が必要か。
究極のカギは人材にある」と断言しています。
日経ビジネスは、もう一歩踏み込んでこのように
述べています。
「時代は変わりつつある。もはや過去の延長線上
ではやっていけない。
激しい環境変化は、積極的に外国人人材を活用する
『脱・人材ガラパゴス』を日本に求めている」
現在、日本の労働力人口は減少の一途を辿って
います。
具体的な数字を見てみましょう。
「日本の労働力人口は1999年の6793万人をピークに
減少に転じた。
労働政策研究・研修機構の『慎重Bシナリオ』は
2030年には5900万人まで減少すると予測している。
言うまでもなく少子高齢化の影響だ。
これは国内市場のサイズだけでなく人材供給源
をも縮小させる」
そのような事態が想定されるならどうしたら良い
のでしょうか?
「イノベーションを喚起するためにも外国人の
頭脳を利用するべきだろう。(中略)
世界をリードするイノベーションを生み出さ
なければ日本の存在感は低下するばかりだ」
外国人を企業が採用する際に問題となるのは、
今まで日本人に適用されていた人事制度では
うまく機能しないことです。
「日本企業と外国企業ではキャリアパスが
大きく異なる。個人の成長に重きを置く外国人は、
自分の仕事内容が『キャリアアップにつながら
ない』と感じるとあっさり辞める。日本式の
やり方に手を加えずに外国人を採用しても定着
しない」
今後、人事面での取り扱い方によって日本人
従業員と外国人従業員とで軋轢が生じることは、
容易に想像できます。
このバランスをどのようにしてとるのかは、
大きな課題となってくるでしょう。
日本の学生にとって、就活は日本人同士だけではなく、
外国人との競争も加わり、さらに厳しい時代に
入っていると言えそうです。
日経ビジネスは、次のように結論を述べています。
「日本経済を復活させるための最大の要因が
人材であることは論をまたない。
世界の人材獲得競争は激化している。『ガラパゴス』
のまま独自の道を歩むのか。
人が行き来する活力ある国になるのか。
日本は岐路に立っている」
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