ダニエル・ピンクは、「議論」よりは「物語」
ということの本質を説いています。
「誰でもすぐにタダで検索できる時代の『情報
の価値』」を、最も理解している企業の一つは、
Googleです。
検索エンジンを核に、「情報の価値」を高め、
広告収入を得るツールにしたのです。
物語は人類の歴史を通して常にとても重要なのは
ものであり、私たちの思考の中心的役割を果たし
てきた一方で、「情報化の時代」には、物語は
やや不当な非難を受けた。
(P.169)
(025ー1-0-000-076)
物語は楽しむもので、事実は物事をはっきりさせ
るもの。
物語は核心から離れたもので、事実はそれを明らか
にするもの。
物語は真実を隠すためのもので、事実は真実を明かす
ためのもの。
このような見方の問題点は、その二面性にある。
1つには、私たちの脳の働き方に逆行していること。
次に「コンセプトの時代」では、物語の重要性を軽視
していると、仕事の上でも、一人の人間としても危機
に陥るということだ。
事実はいつも簡単に見つけられるわけではない。
(P.169)
(026-1-0-000-077)
事実というのは、誰にでも瞬時にアクセスできる
ようになると、一つひとつの事実の価値は低く
なってしまうものなのだ。そこで、それらの事実
を「文脈」に取り入れ、「感情的インパクト」を
相手に伝える能力が、ますます重要になってくる
のだ。
そして、この「感情によって豊かになった文脈」
こそ、物を語る能力の本質なのである。
(P.170)
(027-1-0-000-078)
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。

私の書棚(読み終わった本の一覧)