『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。
教育には『知育』『体育』『徳育』があります。どれか一つに偏ってはいけません。『知育』を一つをとっても、憶えるだけの詰め込み教育では応用が利きません。
大前氏が言うようなパスファインダー、道なき道を進むためには徹底的に『考える』という訓練が不可欠です。
ものごとが起こる前には必ず「予兆」がある―「ハインリッヒの法則」*に通ずるものがあります。
* 「ハインリッヒの法則」
<1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、さらにその裏にはケガまではないものの300件のヒヤリとした体験が存在しています>
『失敗学のすすめ』 畑村洋太郎 講談社
ハインリッヒの法則は、経験則です。
今日の名言 1 〈52〉普通のビジネスマンは、社長や部長に呼ばれたときだけ格好よくやろうと一生懸命になるが、あとは知的に怠惰というのでは、社長の前でも格好よくできるはずがない。
今日の名言 2 〈53〉思考トレーニングのより効率的な方法としておすすめしたいのは、「よい会話の相手を見つける」ということだ。
よい会話の相手というのは、お互いに自分の仮説について考えを戦わせることのできる相手のことである。
今日の名言 3 〈54〉先見性というと、あたかも予言か何かのごとき「ひらめき」とか「直観」によって生まれるものだと誤解している人が多い。しかし、私に言わせれば、先見性もまた論理的思考によって生まれるものなのだ。
普段から問題意識を持つということが、極めて大切です。
「こんなことは当たり前のことだ」と瞬時に思った人が、
いつも同じ発想しかできない人であることが、よくあります。
経験があることを鼻にかけ、実は同じことを繰り返していた
だけに過ぎないことがあります。
拡大再生産ではなく、縮小均衡に陥っていることに、
気づいていないケースです。
「成功の復讐」という言葉があります。
過去に成功したことにあぐらをかき、同じ手法を用い、しっぺ返し
を食らうことです。
過去に成功したのは、偶然だったのかもしれません。景気などの
外的要因によって、他の誰でもうまくいったのかもしれません。
そういう意味で、成功からではなく、失敗からしか学べないという
考え方が出てくるのだ、と思います。
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