バックナンバー(39)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2010.3.29
(No.5)<164>
100円を20億円に変える
遠藤 紘一(えんどう・こういち)氏
[リコー副社長執行役員全社構造改革担当]
かつて事業部門を担当していた時のことだ。
新入社員に対して「ノートには必ず2種類のことを書かなければならない」とよく話した。
1つは聞いたことを書き記す。
もう1つは聞いたことに対して自分が感じたことを書き留める。
後者を続けていると、自分がやりたいことや勉強しなければならないことが見えてくる。
聞いたことを知識として吸収するだけではなく、それを引き金に自分がこれから何をすべきかについて考察し、その結果を記録しておくことになるからだ。
それは自分にとっての「宿題」メモになる。
その宿題をこなしていけば自分の能力を伸ばしたり応用したりできるようになる――。
● 2010.3.22
(No.4)<163>
失敗が磨く“決断力”
ジャンポール・アゴン(Jean-Paul Agon)氏
[仏ロレアルCEO(最高経営責任者)]
実は失敗から多くのことを学ぶことができます。
なぜ自分は失敗してしまったのかを繰り返し問うことで、これまでは分からなかった新しい解が見えてきます。
さらに犯してしまった失敗は記憶に深く刻み込まれているので、同じ失敗は二度としなくなるようになります。
私自身もこれまで多くの失敗をしてきました。
しかし、ペナルティーが課されたり、失脚したりといったことはありませんでした。
だからこそ今、私はCEO(最高経営責任者)という立場にいるのです。
重要なのは失敗を放置せずに、そこから学んで成長することです。
● 2010.3.15
(No.3)<162>
非常時に強い取締役会
T・W・カン(T.W.KANG)氏
[フローバル・シナジー・アソシエイト代表]
サムスンがまだ6位だった頃、携帯電話部門トップの李基泰氏が「絶対3位になってみせる」と話した際の強くてきついまなざしは今でも鮮明に覚えています。
勝つための信念を感じましたが、まさにその通りになりました。
「どうしても勝ちたい」という信念を持つことは日本企業にとって特に重要です。
いくら優れた技術を持っていてもメダルが取れなければ意味はありません。
日本は盛んにアジア外交の一環として韓国や中国とFTA(自由貿易協定)を結ぼうとしていますが、障壁を取り除けば、勝つ意欲が薄い企業はかなりのものを奪われてしまいます。
そこでNECエレクトロニクスでは交渉力の研修を提案しました。
調達や提携、営業などにおいて交渉力によって数%ずつでもメリットを得ることができれば会社にとって大きなプラスになるからです。
● 2010.3.8
(No.2)<161>
皆チェンジメーカーたれ
ビル・ドレイン(William Drayton)氏
[社会起業家]
日本は、世界が日本を評価し、尊敬していることを分かっていません。
日本人が思うよりずっと世界に影響力があります。
日本は前近代から近代へと欧州の3倍の速さで移行しました。
中国やインドは追いつき始めたにすぎない。
影響力は、特に文化で大きい。
世界中の若者が日本に注目しています。
日本はその重要性を理解していない。
確かに日本の自動車産業は世界の自動車産業を変えました。
でも今直面している変化に比べれば小さいことです。
日本の企業が、全員がチェンジメーカーになれる組織に生まれ変われば、世界の市場を席巻できるでしょう。
しかも業界で最初に取り組む会社に大きな優位性があります。
そんな会社はすべての米国企業を駆逐するほどの勢いを得られるに違いありません。
● 2010.3.1
(No.1)<160>
合言葉でやる気を高める
ロバート・サイデル(Robert Siedell)氏
[アメリカン・エキスプレス・インターナショナル社長]
今後も「成果」を出し続けるには会社にとって何が必要か。
様々な状況分析とともに再び整理し、基本理念から見直す必要があった。
アメックスの強みを整理し、補強したり強化したりすることが将来、ますます重要になるかもしれない。
シュノールトCEOはそう考え、社員に対しても何度も意識調査を実施した。
そうしたすべての調査結果を基にして、シュノールトCEOは、「成果」を生み出そうとする社員の「意思」とその遂行力こそが、アメックスの企業価値を生むと考えた。
アメックスにとっての「成果」とは、顧客がアメックスのサービスを通じて得た「感動体験」や満足度、クレジットカードをはじめとする我々の商品を使っていただく頻度などで測定される。
それをいかに増やし、伸ばしていくかが重要だ。
当社のような顧客との接点が重要な企業では、マーケティングの基本として、カードの申込からウェブサイト、電話の応対などお客様との接点(タッチポイント)の一つひとつが、満足のいく体験となるように努力をしなければならない。
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