日経ビジネスの特集記事(6) メコン 2020年、新「世界の工場」へ(2) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(6)

メコン 2020年、新「世界の工場」へ 2013.5.13

先行企業の決断

今回は、メコン地域に進出している日系企業をご紹介します。

まず、自動車メーカーから。

トヨタ自動車と日産自動車はメコン地域に注力しています。
トヨタ自動車の豊田章男社長は昨年11月、タイ現地法人の50周年
式典で「近い将来、タイの生産を年100万台に引き上げる」
と宣言しました。

一方、日産自動車は2010年に35万台だったASEAN地域での生産能力を
2016年までに70万台への倍増する計画です。

両社がメコン地域での生産を強化するのは、近隣地域での販売が
>急増しているからです。

「市場に近い場所で生産する」ということは、製造業の原則で
メコン地域が魅力的な「工場」であることを証明していることに
なります。

次に、デジカメメーカーについて。

現在、コンパクトデジカメの売り上げが激減しているということです。
スマートフォンの急速な普及によって需要を食われたからです。

一方、レンズ交換式の需要は着実に増えているそうです。
一眼レフに加えてミラーレスの人気も高まっていることが追い風に
なっているのです。

業界2位のニコンはこれまで、初級機から中級機までの一眼レフカメラを
タイ工場で生産してきたが、コスト削減のため今年10月にラオス工場に
移管するそうです。

タイに比べて人件費が3分の1から4分の1に抑えられるからです。

最後に、アパレルメーカーについて。

ユニクロをはじめアパレルメーカーの中国での生産比率は、まだ圧倒的に
高いのが実情です。

中国は長らくアパレル業界の生産基地であったため、「縫製技術の高い
技術者が多く、検品精度の高い優良工場も揃っている」
(デロイトトーマツ コンサルティングの矢矧(やはぎ)晴彦パートナー)
からです。

しかし、10年スパンで見るとアパレル業界のメコンシフトが大きく進むのは
間違いない、と日経ビジネスは見ています。




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