『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。
教育には『知育』『体育』『徳育』があります。どれか一つに偏ってはいけません。『知育』を一つをとっても、憶えるだけの詰め込み教育では応用が利きません。
大前氏が言うようなパスファインダー、道なき道を進むためには徹底的に『考える』という訓練が不可欠です。
今日の名言 1 〈43〉円高の克服方法は、次の3つしかない。①日本でコストダウンをはかる。②米国へ行って円と関係なくやっていく。③アジアに進出して円とドルの中間通貨でやる。この3つの水道の蛇口のどれをひねるかでバランスをとり、為替に対して中立になろうというわけだ。
今日の名言 2 〈44〉いろいろなことを考えながら、2回、3回と試行錯誤をしているうちに「こういうことではないか」というパターンがおぼろげながら見えてくる。そのパターンを仮説として、現実的にその仮説どおりになるかどうかを実証・検証していく。足で歩き、実際にやってみる。こういうことを繰り返しやっていると、人よりも半歩先を行くことができるのだ。
今日の名言 3 〈45〉インターネット村の住人たちは、そのほとんどが“グーグッて”いる。分からないことがあると、祖母に聞くのではなく、世界最大の検索エンジン「グーグル」で検索するわけだ。その結果、みんな似たような立ち居振る舞いをするようになってしまうのである。
私もGoogle検索で“グーグッて”いる1人です。
ただ、ヒットしたウェブサイトやブログの記事を妄信するのではなく、
批判的な目で見ることは大切なことだ、と思っています。
Wikipediaの記事は、ボランティアによるものであるため、
十分な検証がされず、時には間違った情報が記載されることが
あるようです。
ただ、私たち素人には、その記述が正確なのか、不正確なのか、
即座に判別できないケースが出てきます。
そうした場合は、複数の異なるウェブサイトに当たることを
面倒臭がらないことです。
手間をかけることを厭(いと)わないことです。
作家で元外交官の岡崎久彦さんは、情報に関して次のように、
述べています。
「情報とは、2つ以上の違った意見である」
情報は、複数の異なる意見でなければ、情報とは言わない、
という意味です。
私は、情報に関して次のように考えています。
「情報とは、自分にとって付加価値を持つものである」
ある情報がもたらされても、自分には価値が見出だせなければ、
それは情報とは言わない、という意味です。
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。

私のサイトです ⇒ 本当に役に立つビジネス書