バックナンバー(32)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2009.8.31
(No.4)<135>
“安さ”をブランドにする
野中 正人(のなか・まさと)氏[しまむら社長]
ブランド化という点で、確かにユニクロさんは完全に先を行っていると思います。
ただ、相談役の藤原秀次郎がよく言っていますが、「ユニクロとしまむらは料理で例えればフレンチと中華ぐらい違う」ということです。
食事を楽しむというところは一緒ですが、食べるものが違う。
ユニクロさんは製造小売りですが、私たちはサプライヤーに企画提案してもらい商品を作る。
向こうはベーシックなカジュアル衣料ですが、うちはファッション性を重視している。
お客様の方がうまく使い分けていると思いますよ。
隣同士にお店があるという立地も結構あるのですが、同じお客様が行ったり来たりしている様子をよく見かけます。
● 2009.8.24
(No.3)<134>
中期経営計画は要らない
西本 利一(にしもと・としかず)氏[東京製鐵社長]
これまでの当社はマーケットの会社というイメージが強い。
それも大事ですが、技術力でも評価される存在にならなくてはならない。
それにはチャレンジ精神が欠かせません。
何かに挑戦するうえでの前向きな失敗なら、全く構いません。
僕は数限りない失敗をしましたよ。
それでも安全に関する技術がらみが多く、懲戒処分の辞令なんてのがこんなにいっぱい(笑)。
でも、うちは人がいないから、失敗しても同じやつに任せるしかないんです。
代わりがいないということは、実はとても重要です。
敗者復活の場はいくらでもあるのですから。
● 2009.8.10・17
(No.2)<133>
世代見通す老人を使え
島 泰三(しま・たいぞう)氏[霊長類学者、日本アイアイ・ファンド代表]
世代を超えた時間を見ることができるのは老人たちの特性だと思います。
半世紀越しで社会の変転を見てきて、自分の祖父母の世代の眼差しを自分で感じるようになる。
100年という時間を実感できるのです。
100年が実感できれば、1000年もまあまあ何とか見通せるようになる。
人間社会がどう変わってきたか、どう変えないといけないのかが見えてくるのです。
そういう年なのです。
こうした年寄りの特性を理解することで、年寄りの使い方があるのではないでしょうか。
● 2009.8.3
(No.1)<132>
規制改革が格差をなくす
草刈 隆郎(くさかり・たかお)氏[規制改革会議議長]
今は世界的な経済危機です。
日本も実体経済が戦後最悪の落ち込みになったのは事実なので、経済の危機と課題に取り組み、それに資する規制改革を目指します。
喫緊の課題となると、影響が最も深刻な雇用を増進する。
私達が無駄と非効率が温存されていると考えている官製市場に焦点を当て、非常時だからこそ、いろいろな規制を蛮勇を振るって排除していきます。
内需に成長力を求め、規制改革を推進力にするのが私たちの使命だと思います。
集中して取り組む分野は医療と介護、保育が柱になります。
それと農林水産。
ここに雇用の潜在力があります。
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
