バックナンバー(12)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2007.12.24・31
(No.4)<52>
原油高、新技術を後押し
アンドリュー・リバリス(Andrew N.Liveris)氏
[米ダウ・ケミカル会長兼CEO(最高経営責任者)]
雇用を確保することで国内を安定させ、
経済成長の階段を上りたい。
これはすべての国に共通する願いです。
ところが、産油国の多くは原油やガスの生産には
投資してきたが、付加価値の高い製品を自ら
生み出すには至らず、雇用機会も生んでいない。
ここに、ダウのビジネスチャンスがあります。
石油精製だけでなく、石油化学製品や肥料などの
生産に投資していけば、雇用は確実に増えていく。
付随したサービスでも、雇用は確保できるでしょう。
しかも単純な肉体労働ではなく、大学を卒業した
技術者にも職場を提供できます。
これが経済活性化のカギになると、
産油国は見ているのです。
● 2007.12.17
(No.3)<51>
いつまでも尖がり続ける
岩田 聡(いわた・さとる)氏
[任天堂社長]
当社は決して規模の大きい会社ではないし、
仮に今の10倍に社員を増やしたら、
任天堂らしさを保てません。
強みを発揮できる部分に絞るべきで、
そうでない部分を上手に捨てられるからこそ、
少ない人数でも大企業と戦えるわけです。
「何でも屋」になってしまうと、
任天堂の個性や良さが失われていく。
私は尖っているから強いと思っています。
強みというのはそういうものだと思いますから。
● 2007.12.10
(No.2)<50>
日の丸通信 失速の必然
小野寺 正(おのでら・ただし)氏
[KDDI会長兼社長]
携帯電話のうえでどうグーグルの持っているもの
を生かしていくかという点では、我々が経験を持っている。
金銭的なメリットをお互いに追求しながら、
パートナーとしての関係を築いていければと思っています。
我々はFMC(携帯電話と固定電話の融合)と
いうことをずっと言ってきました。
グーグルの戦略はまさしくFMCなんですよね。
要するにパソコン上で見られる仕組みと同じような
操作性、同じようなものを携帯に入れようというわけです。
少なくとも表面上は一緒にしようというわけですから、
1つのFMCと言えます。
ビジネスモデルとしては面白いと思いますね。
グーグルが開発するプラットフォームの活用が、
メーカーにとって開発コストの低減になる面はあります。
ただ、日本のメーカーが自分たちで工夫してきた領域が、
グーグルによって標準化され、何も取り分がなく
なってしまうことになってもいいのか。
そういう問題は別にあります。
● 2007.12.3
(No.1)<49>
買収加速、リスクは取る
ジョージ・バックレー氏
[米3M会長兼社長CEO(最高経営責任者)]
例えば自分に4人の子供がいた場合、
あの子は大事だけど、この子は大事では
ないと決められませんよね。
事業についても全く同じです。
成長率が高いものも低いものもある
でしょうが、全部を十分世話しながら
育てていきたい。
今、残している事業については
チャンスがあると思います。
どんなビジネスにもブレークスルーの
チャンスがあります。
多くの人が諦めた製品や、技術であっても
そうです。
予断を持たずに創造性を発揮し続ければ、
飛躍を遂げる可能性がある。
これは、私が仕事人生で学んだ教訓です。
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