バックナンバー(4)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2007.4.30
(No.5)<17>
発想生む「頭の霧箱」
梅棹 忠夫(うめさお・ただお)氏
[国立民族学博物館顧問]
私らが厳重に守ってきたことは、
自分の体で経験したことを、自分の
頭で考えて組み立てていくという
ことです。
ところが、最近は、そうでないのが
いるようですな。
はっきり言えば、人の真似をするの
がいる。
他人の文章の盗作やないか、という
ことが平然と行なわれている。
そんな恥ずかしいことがどうして
できるのか。
私のようなフィールドワーク派には、
昔から書斎派、文献派からの批判が
ありました。
大学で「あいつらは足で学問しよう
としているが、学問は頭でするもんや」
という人もいました。
頭を使うとは「本を読むことや」と
言うんですが、それはおかしい。
本は誰かが考えたことでしょ。
なぜ、自分の頭で事実から組み立て
ようとしないのか。
● 2007.4.23
(No.4)<16>
「新世界」のレシピ作った
ウィリアム・アメリオ(William J.Amelio)氏
[レノボ・グループ社長兼CEO(最高経営責任者)]
IBMというブランドを買収したレノボは、
どのようにビジネスを展開していくのかが、
世界中で注目されていました。
日本の顧客は特に心配していたようですね。
顧客の間には明らかに「本当に大丈夫なのか」
と(購入に)及び腰になる傾向がありました。
しかし、最近は顧客から「もう手控えの時期は
終わった」と言われるようになりました。
レノボ製品は質もサービスも高いという認識を
持ってもらえるようになってきたからだと思っ
ています。
機は熟したと考えて、まず大企業向けでIBM
のロゴを外しました。
IBMではなくて、レノボのシンクパッドで
あるというイメージを高めるためです。
中小企業向けでも地域によりますが、IBMの
ロゴを外しています。
シンクパッドのロゴはずっと使えるので残して
います。
● 2007.4.16
(No.3)<15>
目標1年延期やむなし
カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏
[日産自動車社長]
2007年度にも成長できず、利益が悪化した
場合は信頼を失ってしまいます。
これはチャレンジですよ。
日産が持続可能な成長を果たす能力があると
いうことを立証するときだと思います。
これからの成長のエンジンをどういう形で作っ
ていくかということは、社員も期待しています。
期待しているものは常に変わるものです。
当初の期待を達成すれば、すぐに次の期待が
出てきます。
常に期待に合わせなければなりません。
だからトップでいることは難しいのです。
常に適応していくことができなければ、
誰かにトップを任せる必要があります。
CEOの価値というのは業績で決まるんです。
最終的に人は言ったことではなくて、やった
ことに目を向けるのです。
2007年度は2006年度より確実に良く
なります。
その業績を皆さんが精査するでしょう。
日本市場については厳しい状況が続き、
他社も含め、みんな苦労すると思います。
しかし、グローバルの全体像を見てください。
グローバルの販売台数と利益が重要です。
私には自信があります。
● 2007.4.9
(No.2)<14>
目標は「桃太郎集団」
高原 豪久(たかはら・たかひさ)氏
[ユニ・チャーム社長]
会社組織で一番強いのは、価値観が
一致していることだと思います。
どんなに崇高な理念があっても、多くの
会社ではそれを教え込もうとしていませ
んよね。
社員全員が体得するためには標準化のための
マニュアルと仕組みがあり、その理論を基に
継続して実践することが必要です。
私は個性は尊重すべきだとは思いますが、
価値観が極端に合わない人は、その組織には
いない方がいいだろうと思います。
● 2007.4.2
(No.1)<13>
役割は“学校の先生”
原田 泳幸(はらだ・えいこう)氏
[日本マクドナルドホールディングス会長兼
社長兼CEO(最高経営責任者)]
アップル時代は、忍耐でした。
IT(情報技術)企業では、「俺は賢い」
という奴の集団でないとエネルギーが出ま
せん。
それをまとめるわけですから、やっぱり忍耐
でしょう。
マクドナルドでは寛容でした。
みんなを容認して、とにかく気持ちが動く
ように持っていく。
正論だけでは、誰も動きませんでしたから。
自分がどう振る舞ったら、人がどう動くのか
を考え続けました。
いくら正論であっても、人は命令されて動か
されるとすごく疲れます。
自分で考えて動く分には、疲れないでしょう。
そういう環境を整えないといけません。
私が示した方向に反発があれば、それは切り
離す決断も必要です。
ただ、そればっかりでは強制になってしまう。
そこのバランスを考えて経営していたのが、
この3年間の心境ですかね。
* 1カ月毎にまとめてありますが、
2007年1月8日号からスタート
していまして、2013年7月まで
の6年7カ月分のバックナンバー
だけで79件あります。
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