欲しければ、盗りなさい。
ダイアモンドは傷つかない
制作・配給:東映
1982年(昭和57年)5月公開
上映時間104分
スタッフ
原作:三石由起子(講談社刊)
プロデューサー:佐藤和之
監督:藤田敏八
脚本:田中晶子
撮影:田村正毅
音楽:井上堯之
スチール:加藤光男
主題歌:「サントワマミイ」唄/ヴァージン・ヴィズ
キャスト
越屋弓子:田中美佐子
三村一郎:山崎 努
牧村和子:加賀まりこ
三村真知子:朝丘雪路
三村弥衣:石田えり
新井康弘/小坂一也/大林宣彦/高瀬春奈 他
若すぎる?年が少ないだけよ
ストーリー
予備校の中年講師・三村(山崎努)に弓子(田中美佐子)は秘かに憧れていた。ある日、駅前の薄汚れた食堂でひょんな事から親しく話をする機会があった。コップ酒を飲みながら三村は「男には、自分の傘に女を入れてやりたい奴と自分が女の傘に入りたい奴と二通りあるんだ。俺は入れてもらう方だ。」といい、その夜は二人とも酔いつぶれしまう。結局、三村の愛人の和子(加賀まりこ)の部屋に泊まることになった。
弓子と三村は急速に親しくなり、弓子の部屋で愛し合うようになった
三村の家庭は、表面上はうまく行っているように見えたが、病んだ虚構の家だった。妻・真知子(朝丘雪路)のノイローゼが原因であった。三村が和子との愛人関係を終わらせられない事を弓子は理解しようとしていた。
弓子は早稲田大学を目指していた。
弓子は志望校の早稲田大学に合格した。それを聞いた三村は今までに見せたことのない笑顔で喜んだ。
ある日、三村は弓子に指輪をプレゼントした。
「婚約指輪みたい。」
「50年経ったら結婚しよう。」
三村は弓子を愛していたが、一方で和子とも今まで通り変わりなく続いていた。
弓子は、三村との関係に疲れ始めていた。愛したことから始まった行き場のないものだった。
ある日、和子と三村が和やかに会っている姿を見て、弓子は動揺してしまい突然の別れを告げた。何も言わない三村に和子は「別れてあげたら・・・」とポツン。
その夜、三村と弓子は真知子の弟、中山(小坂一也)の家に泊まった。次の朝、三村が妻の真知子に電話を入れる姿を弓子は力無く見ていた。
次の夜、三村家の電話が鳴り続いた。
翌朝、三村は和子の部屋に駆け込んだ。三村の思った通り和子が電話をかけ続けていたのだ。
その話を聞いた弓子は「どうして私だと思わなかったの・・・」
弓子は三村との決定的な別れを決意するのだった。
若くして理解できない愛を弓子は通り過ぎようとした瞬間でもあった。
パンフレット
おまけ
田中美佐子
(※紹介写真はパンフレットから引用)