熊延鉄道の遺構
(ゆうえんてつどうのいこう)
熊本県下益城郡美里町
熊延鉄道は、熊本県熊本市の南熊本駅から宮崎県延岡市への鉄道敷設をめざして1915年(大正4年)に着工したロマンある路線です。
1932年(昭和7年)に砥用町まで完成しましたが建設は中断され、自動車の普及により経営が悪化し1964年(昭和39年)に廃線となりました。
廃線から50年以上経ち、廃線跡にはトンネル、橋脚等などが少なくなりましたが残っています。
下永富橋梁跡
(しもながとみきょうりょう)
津留川に架かる橋梁
架橋:1901年(昭和6年)8月
佐俣駅 - 釈迦院駅 - 砥用駅間
第三津留川橋梁跡から砥用駅跡辺りまで熊延鉄道跡をトレースしました。ほとんど痕跡は残っていませんが、釈迦院駅があった傍の民家の壁に「釈迦院駅」の駅名標が残されています。さらに進み、大窪橋を左側に見ながら道路転用された線路跡を進むと津留川に架かる赤い鉄橋が見えて来ます。現在は下永富橋として道路に転用されています。上塗り塗装されていますが、銘板から当時の熊延鐵道株式会社の橋梁だと読み取れます。その先の砥用駅跡までは完全に痕跡はありません。
訪問日:2020年2月8日(土曜日)
釈迦院駅 駅名標
しゃかいん
さまた 下益城郡砥用町 ともち
手書きの駅名標 いいですね〜
Map
釈迦院駅 駅名標
民家の壁面に残されています。民家前の空き地が釈迦院駅があった場所です。
釈迦院駅跡から道路転用された線路跡を砥用方面へ進みます。途中、左手に大窪橋(石橋)がありますがそのまま直進して津留川に出るまで進みます。
下永富橋梁跡(現下永富橋)
下永富橋梁跡(現下永富橋)
下永富橋梁跡(現下永富橋)
下永富橋梁跡(現下永富橋)
下永富橋梁跡(現下永富橋) 銘板
熊延鐵道株式会社
昭和六年八月
福岡縣若松市
今村製作所 製作
下永富橋梁跡(現下永富橋)
Map
下永富橋梁跡(現下永富橋)