進学校のドロップアウト | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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宝塚発達心理ラボは、地元の臨床心理士たちによる有志の研究会です。日々の学びを地域に還元したいと願っています。学習会・イベントの開催・情報の提供など行っております。

子どものひきこもりは


決していじめられたからとか、
学校の勉強についていけないから・・
という理由だけではなく、

誰もがうらやむ
お金持ちのお子さんや
進学校に通うお子さんにも起こります。

彼らがひきこもったときに

「私学に行けて、親も裕福で、
一軒家もあって、ひきこもりなんて
何を贅沢言ってるんだ・・。」

とまわりから思われがちです。

が、
彼らには彼らなりの
見えないプレッシャー
ずっとあります。

「〇〇大学以上には
絶対合格しなくてはならない・・」とか、

「絶対に医学部に
入らなければならない・・」とか。

まわりがみんなそうなので
それが普通なのです。

そんな環境の中に生きていると
そうでなければならないという感覚に縛られます。

「大学なんてどこでもいいやん・・。
入れれば。」

という説得は彼らには通じにくいのです。

どの進学校も
必ず一定数のドロップアウトの生徒が出ますが、

そんな彼らのフォローに
労力を使うのは学校運営上無駄なので、

特に私立の進学校では
退学か進路変更を迫ることが多いです。

元々頭のいい優しい子たちですし、
親の期待も感じているので
余計に苦しむのです。

私立進学校は
先生は先生で
進学実績が経営に直結する
プレッシャーの中にいます。
先生も大変だと思います。

それでも・・・・

「あなたらしく、
あなたが必要とされる場所で
人生を歩めることが大切だよ。」

と言ってくれる先生が
校内にいてくれるならば

苦しんでいる子どもは
どんなに救われるだろうかと思います。