子どものひきこもりは
決していじめられたからとか、
学校の勉強についていけないから・・
という理由だけではなく、
誰もがうらやむ
お金持ちのお子さんや
進学校に通うお子さんにも起こります。
彼らがひきこもったときに
「私学に行けて、親も裕福で、
一軒家もあって、ひきこもりなんて
何を贅沢言ってるんだ・・。」
とまわりから思われがちです。
が、
彼らには彼らなりの
見えないプレッシャーが
ずっとあります。
「〇〇大学以上には
絶対合格しなくてはならない・・」とか、
「絶対に医学部に
入らなければならない・・」とか。
まわりがみんなそうなので
それが普通なのです。
そんな環境の中に生きていると
そうでなければならないという感覚に縛られます。
「大学なんてどこでもいいやん・・。
入れれば。」
という説得は彼らには通じにくいのです。
どの進学校も
必ず一定数のドロップアウトの生徒が出ますが、
そんな彼らのフォローに
労力を使うのは学校運営上無駄なので、
特に私立の進学校では
退学か進路変更を迫ることが多いです。
元々頭のいい優しい子たちですし、
親の期待も感じているので
余計に苦しむのです。
私立進学校は
先生は先生で
進学実績が経営に直結する
プレッシャーの中にいます。
先生も大変だと思います。
それでも・・・・
「あなたらしく、
あなたが必要とされる場所で
人生を歩めることが大切だよ。」
と言ってくれる先生が
校内にいてくれるならば
苦しんでいる子どもは
どんなに救われるだろうかと思います。