令和元年12月20日(金)に、「当時者主体・当事者視点とは何か」というテーマで安倉西・南身体障害者支援センター職員研修を開催しました。
1つ目のプログラムは「食事介助体験」として、日頃、利用者に食事介助している自分たちが2人一組になって介助される立場を経験し、感想を発表し合いました。「人に向かって口を開けることに恥ずかしさを感じた」、「人に介助されるとスプーンが意外と大きく感じた」、「自分のペースで食べることができないので困惑した」、「自分で食べることのおいしさを今まで以上に感じた」等、たくさんの意見があり、利用者の介助される気持ちを感じ取れたと思います。
2つ目のプログラムは、日頃のケアの中での一コマを事例として取り上げ、これも2人一組になって意見交換と発表を行いました。スピーチロック等を取り入れた事例だったのですが、介助する側からだけの視点でなく、「利用者の立場」から感じた意見も多く出たので、今後、現場の中でこの研修の成果を活かしていくことが大切であることを職員間で共有できました。
今回の研修は初歩的な研修であるかもしれませんが、今後も継続して当時者体験や事例を基にした意見交換等の研修を積み重ねて、
より良い支援を目指していきたいと思います。
安倉南身体障害者支援センター・谷口英嗣