「ナイトメアのフカシギクラブ」語録(8)(9) | たからしげるブログ

たからしげるブログ

つれづれ思うことどもを不定期で発信しています。

 作品は最初から形になって、辺りに身を隠している。見つけて、工夫を凝らして捕獲するのが、作家の仕事だ。


 古い邸宅が消えて更地になった。主は墓に入ったのだろうか。万物は流転する。♪Everything must change.


 秋が終わって冬がくる。五感だけではよく分からなくても、ある日いきなり気がつく変化というものがある。


 枯木に力なく燃えた陽が寒々と絡みつく。12月の別名は師走、極月(ごくげつ)、窮月、除月、限りの月など。でも、春待月がいちばん好きだな。


 生まれる前から定まっている運命を宿命という。宿命は変更不能だが、生後の運命は本人の生きざまによって変えることができるそうだ。


 対峙するどんな職業の人に対しても、大物になるほど腰が低くなる。高慢な態度を取るのは、中途半端に頭角を現したボンクラだけだ。


 大自然に不要なものは一つもないという。新型コロナウイルスはなぜ出現したのか。自らの足下を見つめながら、改めて考える必要があるだろう。


 日差しがある限り、日向と日陰はできるもの。どっちの側にも味わいがあるが、夜になると、どこもかしこも日陰になる。


 時計が止まっても時間は止まらない。いや、時間なんてどこにもなかった。止まらない、進まない、戻らない。


 赤、白、緑の豆電球や、黄金のベルも見える気がする? 真昼に現れたクリスマス・オーナメント。(写真)


 昨日、今日、明日と、地球は休みなく回る。住宅地は絶え間なく、見えない未来から一瞬見える現在へ、再び見えない過去へと移動を続ける。


 人生は青空ばかりじゃないさ。けど、こうした曇天が続けば続くほど、青空の愛おしさが身にしみるね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 自分でものを考える習慣が付いていない人は、結末がはっきりしていない(読者の想像力に委ねる)物語に出くわすと、文句たらたらになる。


 いざというとき、いちばん効果のある方法は、欲を捨てること。勝たなくちゃと意識したとたん、大抵は負け始める。


 だれかに人の批判をするときは、当人がすぐ近くにいて、一緒に聞いているかもしれないと想定しながら始めればいい。


 この頃、新しいことを始めようとすると、訪ねるべきドアを探し求めて長い廊下を歩いて来た人みたいな気持ちになる。


 どれだけ理屈を並べられても、好きは好き、嫌いは嫌い。白は白、黒は黒、月は月。だけど時々、嫌いは好き?


 役立たずで保管料ばかりかかるアベノマスクは、寒さに震えるコロナ禍失意の方々のために、代々木公園辺りで全焼却してはどうだろう。


 この世には、金で解決できないものが三つある。真の愛を得る。いつかくる死を免れる。地獄行きを回避する。


 スーパーに買い物にいったら、レジのおばさんに「お父さん」と呼ばれた。「お兄さん」は彼方に退き、そのうち「おじいちゃん」だな。


 人生は、進むことも退くことも大切だが、時には立ち止まってじっくりと考えを巡らすことも大切だ。


 日々刻々ともたらされる情報の嵐の中で、誰もが喜怒哀楽に翻弄されている。路傍の花を静かに愛でよう。


 期待は大抵裏切られる。どんな形で裏切られるか予想を立てると、その予想も大抵裏切られる。


 スマホや携帯がなかったころ、家に電話があってもここに来た。受話器の奥で鳴りだす呼び出し音に、胸が高鳴った。(写真)