本日23:59分で配信が終了となります。

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

 

まだ振り返りは終わりません!

 

最後の瞬間まで、どうぞ見届けてもらえたら嬉しいです。

 

本日はようやく辿りついたこの人(?)たち

 

いい写真だなこれw

 

今回は人間に堕ちた我々、みんなとの絡みは後半のみだったけど、やっぱり並んでツッコんでってしてることが自然だなって本当に感じました。(上の写真がまさにそのシーン)

 

 

青井を生き続ける「ウチクリ内倉」氏

言わずと知れた、長年の相棒。ここではキャストとして。

 

キャストとして今回も悩み抜いた結果「#青井ロス」旋風を巻き起こしてくれましたw

毎回、アドリブを率先していれるうっちー。それは物語の緩急をその日に観に来てくださったお客様に合わせて、ラストへ向けて温めるためにやり始めたこと。今では名物と化してますが、本人が一番悩んだんだろうなぁと。

二足の草鞋、それは簡単な道のりじゃないんです。それをステージでは少しも出さず、フェスMCポジションとしても新たな一面を見せてくれたうっちーに心からの拍手を。

 

ありがとね、うっちー。

 

 

赤見沢を生き続ける「緑川睦」さん

彼もまた長年SEPTの道を歩んでくれた大切な存在。

 

一作ぶりの出演の睦さん。ARIARIUMでは最終日にReverSingの予告のためだけに来てくれて、今作へと向かいました。

まさか記憶まで飛ばされるとは思っても見なかったでしょうねw

役に対しては後で書くとして、赤見沢が、睦さんがいてくれるだけで安心するというか、人を和ませる空気感。

青は演出、黄は脚本ときてるもんだから、大変なことも多いんです。どうしても3人だけのシーンは後回しになるので。それでもキャストとスタッフの空気感を捉えて潤滑に進むよう気を配り、反面ステージでは自由に動き回りつつも、ちゃんといろんなことを考えてパスを出してくる。

いろんな意味での安心感をくれる睦さんに最大の感謝を。

 

ありがとうございます、睦くん!

 

 

雛(HINA=雛菊)を生き続ける「今村美月」ちゃん

SEPT出演ステージ数42ステージ!

FATALISM≠で主演「雛菊」を生きたのは2019年の6月。

あの日からもう3年以上の月日が経ち、今やこうして神勢として名を連ねてくれている。

ゲストというポジションにも関わらず、稽古にも率先して参加してくれたり、逆にレギュラーではないことで立ち位置として悩ませもしたと思います。

しかし、いざステージに立った時、まるでずっといたかのように自然に横に並び、青井とのシーンはいつものようにふざけ、エンディングライブ前の芝居にも参加してくれた。

そこは雛菊(雛=HINA)の居場所が確立されているのだなと改めて実感しました。

今作は初回ぶりの人間として舞い歌う姿は、あの日から成長した雛菊を見ているようで感慨深かった。SEPTハイブリッドの名は伊達じゃない。

 

ありがとね、今村ちゃん!

 

 

そして

灰馬を生きてくれた「谷佳樹」くん(右)

 

数作ぶりの新たな神勢の一人として参加してくれた谷やん。

オバケストラで主演を務めてもらったのが2018年だから4年ぶりのSEPT。

いつもは僕たち三羽か四羽でになってきた仕事を一手に引き受け、物語のストーリーテラーであり、キーマンを一人で生ききってくれました。

彼の芝居に対しての熱、愛情は灼熱。

何度も話し合いながら丁寧に紡ぎ上げ、ステージではSEPTならではの空気感を一緒になって楽しみ、率先して役割を見出し、真面目でお茶目な灰馬を作り上げてくれました。

苦悩もすごかったことは見ていました。本人曰く、自分の芝居次第でどうとでも魅せられる灰馬をどう生かそうかと。

悩み抜いて辿り着いた結果が皆さんに届いた姿であり、最高の答えだったと思ってます。

 

ありがとね、谷やん

PS.エンディングライブで自分も歌うと言ったこと、僕はいつまでも覚えているから、実現させようねw

 

 

そして私黄経の5人で「運命の観測者」としてお届けしました。

 

 

【運命の観測者】

ReverSingからついた5色たちの正式役職。

今までは「神の従者」や「運命を見守るもの」など曖昧にしてきた部分。灰馬が現れることで後任という言葉が出てきた時点で、明確化しないとなと思い、つけました。

 

灰馬は時に「音楽の観測者」とも言い、運命のねじれと音楽は密接な関係があるということを示唆していました。

 

 

前作ARIARIUMの最終日に届けた「四羽が堕ちる」の意味。

皆さんが見届けてくださったように、人間界に"人"として堕とされてしまいました。

 

※この先はReAnimationシリーズに出てくる5色のエピソードゼロともいうべき「FATALISM≠」のキャラも関わってくるのですが、気になる方は過去の振り返りを見てみてください。

懐かしw

この頃の青井は今作でリアムを生きた後藤健流くんが生きてます。

 

 

戻ります!

 

ReAnimationの時、四羽が人間に干渉しすぎたせいで運命の"ねじれ"は複雑さを増し、あるべき姿からその形を変えていってしまいました。前作主人公のMiKOやKOSEIもそのねじれに巻き込まれた者達。

 

そこで我らが主人「絵空」様は言います。

 

「興味深いね」と。

 

自らが拾い上げ、従者として置いた者達がルールを破り動き始めたのです。そこには”音楽”という人間が生み出した娯楽が常に付きまとう。ならばいっそ、人間に堕としてみたらどうなるのか?

運命を壊してしまうのか、潤いを与えるのか、もしくはどれでもない何かなのか。

どれをとっても興味深い。もしそうならなければ

 

消し去ってしまえばいい。

 

主人は自らの怒りの感情すらも興味深く、その行く末を見守ることにします。

 

主礼「お待ちを」

 

現れる主礼。彼もまた絵空に仕える従者の一人。

どの世界からなのか、いつの”時”だったか。

争うばかりの人間に興味を失いかけた絵空は中心に描かれた馬の紋様に戯れに命を与えた。

すると馬は眺め続けた人間達の元から駆け出し、誰も寄せ付けず、その場を走り去りました。

絵空はその人間達には興味は失せたものの、その馬の行動に興味を持ち、自らの元へと呼び寄せると、馬は時空や時、世界の壁さえも超えて絵空の元へと馳せ参じたのです。

 

「主礼(すれい)」

 

と名付けられた彼は、退屈な日々から拾い上げてくれた絵空を誰よりも敬愛し、その意向を色濃く受け継いでいる。

だからこそ意向に反く鴉達の行動が目に余っていたのでしょうね。しかしその行動が興味深いことも事実。

何がそうさせるのか、人間に抱く感情とは何なのかを知るべく彼らの後任に名乗りを上げます。

絵空はその行動も興味深く、鴉たちよりも"自由"に世界の管理を任せてみることにしました。

 

別世界の管理を任されていた堕印(赤見沢の本名)は絵空の名を受け、諷経(黄経の本名)と無二(青井の本名)の元へと告げに行きます。そして自らも止められなかったことで同罪だと共に罰を受けると告げるのです。

三羽は人間に寄り添ったことを後悔はしていなかった。しかしHINAは純粋な思いで人に寄り添った。元人間であるHINAの想いを無駄にしたくない、その一心で彼らはその存在をかけて守ったのでした。

 

しかしそうは許さないのが我らが絵空様。

「興味の対象は、僕が決めるんだよ?」

そういうと絵空様は大切な大切な玩具箱(世界)に全てを堕とすのです。HINAは何も知らされないままに人間界へと堕とされたのでした。

 

主人の興味は怖いぜ全くby黄経

 

堕とされた四羽は自らの関係性が深いところへと堕ちていきます。それも全て"音楽"が関係する場所に。

堕ちたことによってまた運命はその歪みを強め、本来あり得ない枝分かれした世界の最果てへと向かいます。

 

ここでポイント!

彼らが堕ちたことによって、その世界の人の記憶全てに"あり得た情報"として認識されます。本来居なかった人があたかも元からいたかのように。

誰かと存在が入れ替わったわけではなく、追加された存在なのです。

 

 

青井は人間社会で音楽を担う会社ZESTの重役になります。

性格は厳格で、嫌みたらしく、人に好かれないタイプの男として。

 

黄経はいつかの世界で見守ったバンドのギタリストに。

性格は臆病で気が弱く、決断力のない情けないタイプの男として。

 

HINAは雛菊の頃と似た歌い手に。

性格は大人びて冷たく、自分がよければいいという自己中心的なタイプの女として。

 

赤見沢は巻き込まれたようなもの、絵空様の悪戯で記憶すら飛ばされ、いつかの世界で導いた男のよくいる公園で一人だけ個としての意識を失います。

 

 

 

主礼はその全てを見通し、彼らがなぜその形に落ち着いたかも理解していました。

 

 

そこにあるのは"未練"だと。

 

 

青井はZESTに対し、いつかの世界(ReAnimation)の際に導いた者達の影を追って、行く末を見届けるように。

 

黄経は別世界でのライブ(ZEST)で運命のねじれを止めるべく、自らも音楽に触れたことでの代償を支払うかのように。

 

赤見沢は担当した世界(DREAMTELLER)の際に導いた者達の行く末を見届けたいという願いの果てに。

 

そしてHINAは人間の頃(FATALISM≠)のように、自らが願い、想い、祈った巫女としての自分に導かれるのです。

 

 

主礼は理由はわかっても、理解はできません。

なぜくだらない人間にそこまで感情移入してしまうのか?

見守るだけの無為な時間、刺激くらいないと興味も湧かない。

 

後任の主礼は彼らの動向は興味深いものの、人間に対しては全くもって無関心でした。

 

そこで現れる美空。運命がねじれたことによって"音楽"は苦しみを生む夢の果てとなります。それに巻き込まれる美空は心から願うのです、誰にも頼れず、自分だけで答えを出さなきゃいけない、それでも知りたい、今自分がどうすればいいのかを。

 

主礼「……見つけた」

 

主礼は刺激を求めていました。その願いに誘われるように、美空の元に姿を表すと伊呂波を呼び出しました。

 

この行動すら絵空からすれば興味深かったでしょうね。

自由を与えたとはいえ、いきなり人間に干渉し始めたのですから。

 

そして主礼は三羽達と同じく、偽名を名乗ります

 

「灰馬」と。

 

そこから、物語は始まっていくのです。

 

 

人間達がどう生きるのかを眺めるべく、ルールを課します。

 

・時間制限あり。自分がいた時間までに見つけなければならない

 

・自分と同じ存在(三羽)を見つけ出すこと

※ここで「三人、いや四人?」というのは台本であったセリフ。雛がいる人いない日をもとに描いておりました。

 

・美空以外のこの世界の人間に別世界の明確な話をしてはいけない。

 

・これらが守られない場合、元の世界にも帰ることはできず、存在が消滅する

 

灰馬は眺めながら一喜一憂していきます。

伊呂波と美空の行動、そしてそれを取り巻くもの達の行動、四羽の動きをも刺激として受け止め、振り回されることになるのです。

 

記憶を取り戻した四羽もまた、自由に動き始めます。

「やるからには全力で、だ!」

 

と青井はMCを、黄経と雛はライブをやり切ります。

赤見沢は見守ることで、各々が残した未練を払拭するように。

 

最後には伊呂波の行動に感銘を受けたのか、消す間際のあの表情はどこか切なげであり、満足そうでした。

その後四羽と合流し、二人に情が湧いたのか伊呂波の世界まで見守って帰るんだから、灰馬も結局はいいやつだったということですね。

 

その後の世界ではもう4羽はいません。

 

特に直接関わった青井と黄経。

 

青井のいなくなった後

ZEST社には3000人もの社員がいるそうなので、別のプロデューサー「硬井正直」さんという青井さんそっくりな人がその地位についているとかいないとか。

 

黄経のいなくなった後

この世界のナウネバは1ギターだったということになり4人編成バンドとして活動します。その後、莉乃の要望で兄の莉央が臨時加入し、そのまま活動していくこととなり「臨時の意味知ってる?」が口癖になったとかならないとか。

 

赤見沢のいなくなった後

HI-END達の間で公園で誰かに会いに行っていたはずの憲英が一人で練習していることで、何かあったのではと詮索大会が始まる。当の憲英はよくわかっておらず、公園にはいまだに通っている。

 

雛のいなくなった後

別の歌姫が表舞台に立っているが、そこにはメンバーの姿さえなく、解放された十三だけが何となくその意味を理解している。

 

 

長くなってしまいましたが、五色のストーリーはこんなところでしょうか。

これは結構初期から考えていた設定。

まだ色を増やすことも可能なキャラも実は残してたりw

 

ReAnimationは最終章ですが、僕の描く世界は続きます。

またどこかでリアニのキャラ達にひょっこり会えたら、優しく見守ってやってください。

 

 

質問に答えようのコーナー!

今日もいただいた質問の中から四羽&灰馬に関わる質問を答えていこうと思います!

 

Q_灰馬さんの本名は?

 

A_上記でも語りましたが「主礼(スレイ)」が本名なのです。

漢字としては調べると主礼(しゅらい)としての監視者の意味もあって良いなということと、主人に礼を尽くす感じが灰馬らしいなと。もちろん元ネタの名前から来てるので、漢字は当て字ですが

"馬""三羽の本名"そして主人である"絵空様は神"、ということは元ネタはもうお分かりかと思いますw

"プニル"は漢字変換できなかったので……w

もちろん、これは僕が描いた世界なのでオリジナル設定です。

こういうつながりも楽しいなと思うのです。

今後出るとしたら、犬二匹とかありかなと思ってますw

 

 

Q_灰馬さんの存在が産まれたのは、HINAの転生より前?後?

 

A_遥か前です。

順番にするとすれば、三羽、灰馬、他の従者、最後にHINAという順番です。

時間の概念がないという設定の元なのでむずかしいですが、ものすごい時間を絵空のもとで過ごしているので、HINAの存在は従者達からしてみても驚きだったんでしょうね。

だからこそ、助言したり、苦言を呈したり、一緒にふざけたり、そして身を挺して守ったりしたのだと思います。

 

 

ついでに【5色の意味】

一人、一馬、三鴉、が正確な数え方なのかなと。

なので、三羽鴉はあだ名のようなものだったのでHINA加入の時は"四羽"と呼ぶようにしていたのですが、馬がきたので五羽はおかしいかなとw

最初「○羽」呼びを続けたかったので名前を「黒兎」にしようかと思ったのですが、ウサギはいねぇなと思ったので馬になりましたとさ。

 
 
Q_今回CDVersionの月下美人の歌い手を村田さんに選んだのはどういった理由からでしょうか?
 
A_実はHINAの歌はいろんな共演者が担当してくれていて、
Vol.9=月時雨はみのりちゃん
Vol.10=雪月花は収録せず
ARIARIUM=星月夜はピコくん
と、来ていました。
そして今作リアニ最終章ということで、ピコくん、みのりちゃんと同じくリアニを代表するボーカリスト村田ちゃんに月下美人をお願いしたという流れです。
雛の歌を未来が歌う、そんな素敵なことはないなと。
快く歌ってくれた村田ちゃんに感謝です。
 
余談ですがライブで雛の後ろにSPECIAの桃華と杏、伊藤兄妹バンドの加恋がいた理由。
 
最後のライブシーンでは雛は自らの音楽をみんなで楽しむために集めちゃったんですね。
それはもう雛の観測者としての能力もフル活用して。
エンディングライブではZESTの眞幌と、GENIUSの亜依才まで呼ぶ奔放っぷりwねじれるからやめろってのに、雛最強説ですねw
 
十三さんに関しては前回からの流れもあるので十三振り返りをご覧ください!
ただ、十三が雛の後ろで弾く理由はいつかの自分たちを救ってくれたという感覚が残っているからこその感謝のベースでもあります。
 
 
というわけで今日の曲は雛で「月下美人」
 
CDでは村田寛奈ちゃんが
本編では今村美月ちゃんが歌ってくれました。
 
ちなみにBメロに関しては雪月花の一文が。
本作の世界線として伊呂波軸のVol.10とのつながりを残すべく、hoto-Dと画策してBメロ導入のみよく聞くと同じメロ、同じ歌詞が使われています。
 
これまでの物語が詰まった雛珠玉の一曲。
雛・未来という奇跡のコラボでした。
 
 

「月下美人」

作詞:杉浦タカオ 作曲/編曲:hoto-D

 

導かれるように舞い降りて 望む結末を

繰り返される運命 命の煌めき

消えていくの欠片さえ どうして?色褪せてく

咲き誇る月下の餞 堕ちた闇夜のピリオド

 

胸が騒ぎだす 色褪せていくの 思い出たち

私はなんのためにここに? 偽りの仇花を

 

儚くも美しいその姿には 隠された強い意志が宿り咲き誇る

夢の明かりそっと 薄れてく"上弦の月"

今はただ降り始めた雨にさえも 簡単に行き先を見失うのだろう

こんなにも遠く離れても 夜を数え刹那に生きる喜びを

 

約束の糸手繰り寄せ 「会いたい」祈るように

価値観も何もかも違う 帯びたあの日の願いを

 

絡み合う指の 温もり信じて 見守るように

私はなんのためにここに? 寄り添える秘めた想い

 

儚くも美しいその姿には 隠された強い意志が宿り咲き誇る

夢の明かりもっと 満ちていく"豊穣の月"

真っ白に咲き乱れる花びらは一瞬の命を紡いで去りゆくもの

いつかは色づき始めて 時を超えて 今一度だけ  

こんなにも遠く離れても 夜を数え刹那に生きる喜びをずっと