残りわずかの振り返り

 

ついに

 

絵空様の世界の住人を振り返っていこうと思います。

 

 

この写真たち

 

絵空様がふらりと僕のところに来て呟きます。

 

「写真、撮った方がいいんじゃないかな?」

 

 

は、心得ました!

 

さすが絵空様。

 

と言ったわけでみんなでしっかり撮れました。

 

しかし、絵空様と二人では・・・

 

撮れませんでした。

 

詰めが甘いなぁ・・・、俺・

 

 

絵空役「椿隆之」氏

 

もう、6回目のSEPTになるつばぽん(僕はそう呼んでますw)

6回中5回神様、うち絵空様は3回目。

FATALISM初演と、オバケストラにもコラボキャラクターとして出演しておりました。

 

唯一の神じゃない一回も前作「MIRRORION」で仮面の道化師のような役で人ではなかった。

いまだに人間の役はやったことがないですw

 

そんな彼は今回もそっと僕のところに来ては優しさを置いていく。厳しくみえても、誰かを想っての行動だったり、不器用な優しさでみんなを想ったり、本当に優しい男。

 

今回SEPTシリーズでは初めてアドリブシーンで絵空様としてアドリブをしていた。もちろん、定められた守るべきルールの中で。

とはいえつばぽん、今まで台本通りやるということを頑なに守ってきてて、どう言った心の変化なのかを聞いてみた。

すると

「初代無二の想いを、ちゃんと継承しないと」と。

「≠」であれ、FATALISM。

初代無二であり、ミスターSEPTの「ウチクリ内倉」氏の心をちゃんと持っていくのだと。

もちろん、だからと言って観た人の印象が何か変わるわけじゃない。ただ本人の心の持ちようです。

ちゃんと物語の中で、生きていく上で、そんな心もあったというのが僕はとても嬉しかったし、やっぱり優しいなぁと。

 

いつもありがとう、つばぽん。

 

 

そして愛すべき相方たち。三羽烏の皆様

 

堕印役「緑川睦」くん

 

無二(男)「後藤健流」くん

 

無二(女)「後藤紗亜弥」ちゃん

 

私、諷経役「杉浦タカオ」でお送りしました。

 

 

SEPT最古参な3人。

 

SEPTのVol.2からずっと関わってくれている。

それは出演という意味でも、振り付けや裏側の協力なども含めて。

彼らの力無くして、SEPTの今はなかったと思う。

 

睦くんはその持ち前の優しさでみんなの空気をまとめて、裏側で支えになってくれていました。

初演から僕とともに三羽烏を生きてくれて、今回もその存在がどれだけ頼もしかったか。

楽屋も隣でずっと話してました。

そこへ無二が遊びに来て本日の内容を打ち合わせw

素敵な時間でした。

本当にありがとうございます、睦くん。

 

健流ちゃんと紗亜弥ちゃんも長く一緒にいるけど、初めて一緒にステージで絡んで、睦くん含めて楽しすぎて、もうずっと幸せでした。

 

そして二人は兄妹のWキャスト。

SEPTでしか実現しないであろうキャスティング。

二人はずっと高め合い、そして助け合い、全くと言っていいほど違う「無二」を生きてくれました。

振り付けも健流ちゃんがつけ、紗亜弥ちゃんがサポートして。

本当に素敵な兄妹。

こんなに素敵な結果はないと思ってます。

 

本当にありがとう、健流ちゃん。

本当にありがとう、紗亜弥ちゃん。

 

心、穏やかに。

 

 

 

亜歩露役「イ・セヨン」くん

 

SEPT初参加のセヨン。

 

とにかく、真面目で、熱い男。

稽古も毎日一番最後まで残って、演出と話し合って

日本語のイントネーションから始まり、どういう気持ちでステージにいるのかをいろんな人に聞いて、吸収して。

それでもつねにニコニコと全力で楽しんでくれていた。

 

ステージでは切り替わるように、抜群の歌唱力でOPとカーテンコールを歌い上げ、ミステリアスでお茶目な亜歩露を見事生きてくれた。

 

本当に素敵なエンターテイナーだなと。

 

亜歩露を生きてくれて、ありがとう、セヨン。

 

 

そんな亜歩露様の従者であり仲間。

 

 

ギター右京役「hoto-D」氏

 

ギター左陣役「KJ」さん

 

ベース中丸役「okamu.」くん

 

SEPTの誇る、心臓部。

今回も魅せてくれました。

 

演出「佐々木仁」との話し合い「バンドチームをもっともっと生かしたい。」という熱い思いでライブシーン以外でも役としての動きやセリフもありました。

そして爆裂に大暴れする圧巻のライブシーン。

今回ドラムがないという初めての試み。

過去最小人数バンドでどこまでやれるのか。

彼らが一丸となってこの物語を支えてくれたことで、FATALISM≠の世界はこれが正解だったのだと強く感じさせてくれました。

彼らが常に挑戦し続けてくれることが、SEPTの心臓部であり刺激の中心だということは変わらないと思います。

 

本当に歩んできてくれてありがとう、ほとちん。

いつも心からのプレイ、最高です、KJさん

そして冷静と情熱のあいだが大好きです、おかむくん。

 

 

 

はてさて、

 

神の世界。

ステージの上だけでもちろん楽しめるように脚本は書いてますが、より深く楽しめるもの、として作ったライトノベル。

実はラノベに絵空様たちがこの物語に至るまでのお話が書いてあります。

 

 

そこで三羽烏の出生を描きました。

 

絵空様の気まぐれから生まれた三羽烏。

 

一つは、贅を極めた豪華な城に飾られていた門番の銅像に。

 

一つは、ありもしない"神まがい"なものを崇める人々の象徴に。

 

一つは、悪名高き盗賊の仲間の証である首飾りに。

 

共通点は一つ。

それらには全てカラスの意匠が込められていた。

 

絵空はそのカラスを具現化するという奇跡を起こして見せると、人間はそれを利用しようとします。

自らの私利私欲のためだけに。

 

カラスたちはその人間の底のない欲望に嫌気がさし、あっという間に飛び立ちます。

絵空はその人間達には興味は失せたものの、カラス達の行動に興味を持ち、自らの元へと呼び寄せる。

カラス達は擬人化していた。

 

青のカラスは貴族のように整えられたタキシードに身を包んでいる。

赤のカラスは奉られた偽りの象徴のように赤黒いローブを纏い。

黄色のカラスはまるで盗賊ガシラのような風体に鎖を首から下げている

 

それは自らが忌み嫌った姿形。

彼らはその人間達を見続けたことによって、奇しくもその姿に近しい姿となってしまった。

 

絵空様は彼らに名前を与え、

黄のカラスには「フギン」の名を

青のカラスには「ムニ(ン)」の名を

赤のカラスには「ダイン」の名を与え

 

従者として側に置くことを決めた。

 

 

となると、絵空様は、かの有名なあの神様だということになりますね。

もちろん、これは僕が描いた世界なのでオリジナル設定です。こういうつながりも楽しいなと思うのです。

 

なんども世界を繰り返すこの場所において、時間の概念はありません。

が、時間にするとゆうに何千、何万年と絵空様と過ごしたことでしょう。

 

 

絵空様は新たに「神」をも作り出します。

 

その名はアポロ(亜歩露)。

人の作り出した”音楽”の神であり、人々を照らす神として創造された。

彼は絵空様の言うことを一つも聞きません。

でもその行動こそが絵空様の興味の対象になっていったのです。人々に寄り添い、そしてより良い未来へと進めるように時に手を貸し。滅びを迎えるはずの世界にまで干渉したり。

それでも人は滅びを選ぶんです。

 

絵空様はこれが最後だと、自分の選んだものや文化のみで新たな世界を創造します。

アポロはその様子を見て、一つの機械をその世界へと投げ込みます。

それが感情と人格を持った機械「RAM=シン」

という存在だった。

 

新たな世界では人間として生を受け、生きていく。

そう、人々の中において特別な存在となりうる"蓮"として。

 

そこから物語が始まり、亜歩露は歌い上げます。

その未来が苦難を超えて、滅びの結末を変えられるようにと。

ねじれた糸の行き着く先に絵空様が興味を持つようにと。

その少しの勇気が、奇跡となるように。

 

 

物語中で亜歩露が一つ指を鳴らすと、雛菊が世界に干渉できるようになってしまいます。

RAMは雛菊の言葉にその存在を感じて起動します。

しかし、誰もいない様子。

「・・・データの修正が終わったので再起動しました。以降修正はサイレントで行います。」

 

ちょっと言い訳して見てるみたいで可愛いRAMw

そしてまたRAMはスリープモードへ移行します。

 

世界に干渉した雛菊に驚く諷経。

雛菊も確信ではないものの、疑問を持つことができました。

雛菊はこの後2119年でもシンの手にも触れることができてしまいます。

亜歩露はその様子をいたずらするような顔で見守ると、去っていきます。

 

行動を起こせば、何かを変えられるんだぞ。

人は願うことで、想うことで、そして祈ることで未来の形を変えらえるんだぞと。

 

亜歩露は人々に寄り添います。

流石に絵空様に怒られるけど、飄々とした態度で亜歩露は「わかってるくせに」と絵空をからかいます。

それでも絵空は「興味深いね」とその行動を黙認しました。

 

 

雛菊達と関わるようになった三羽烏も徐々に変化が起きます。

最初は一貫して人間を気にする絵空様を不思議にさえ思っていた。どうせ滅ぶのだから、と。

初めて見たときから変わらない人間、何度も何度も、期待を裏切られたからなのでしょうか。

必要以上に毛嫌いしていたのです。

 

しかし、雛菊達のねじれをみて、人間達が決して醜いだけのものではないと知っていきます。

というより、本当は知ってたはずなんです。

時折善人と呼ばれるもの達もいたはずだし、見てきたから。

だからこそ人は不完全な存在であり、一皮むけば誰しもが一緒なのだと。感情を押し付けることが願いを鎖に、想いを憎悪に、祈りは悪意へと変えてしまう。

表裏一体、しかし人間はそれに気がつかない。

だから今回も、と。

 

しかし雛菊達はその想像を超えていきます。

諷経は夢百合の願うことで切り開いた未来を

堕印は藍備の想いの強さできり抜けた運命の轍を

そして無二は蓮の祈ることで敬い、愛することを示したことを。

雛菊を中心に担当した者だけではなく、その全てが彼らに変化をもたらし、そして何万年の時を経て初めて、絵空様に意見します。

 

「雛菊の言葉に、耳を傾けてはいただけないでしょうか?」

 

と。

人間とあざ笑っていたものに心を動かされ、そしてその名を呼ぶことで自らの意思表示をしたのです。

 

彼らも本当は人間に期待していたのかもしれません。

 

最後の雛菊が絵空に最後のチャンスをもらい話をする時、一人では言葉が紡ぎきれず、言い淀む。絵空が終わりにしようと動き出すと、亜歩露が蓮達の動きを解放します。

 

絵空は亜歩露を指をさし「君はまた・・・」とため息を吐くが、蓮達は迷うことなく雛菊に寄り添い、そして支える。

そして雛菊は自分の本当の言葉で、一緒に生きたいと口にします。

すると雛菊を中心にねじれていた糸がすべてほどけ、あの日の続きを始めるかのように奉納の曲が流れ、亜歩露は笑ってマイクを差し出すのです。

 

人が生み出した音楽、それを認めた絵空。

そして生まれた亜歩露が人間を見守り、音楽が人間を救う。

 

輪が成り立ち、そして最良結末にたどり着くことができました。

 

それでも、神達はそっと道を指し示すだけ。

人自らが行動し、そして自分の意思をちゃんと伝えることが大切だった。

 

そんなお話でした。

 

 

ちょっと書ききれたか悩んでますが

 

また終わって足りてなければ足します。

 

 

さぁ、次は雛菊達を紹介します。

 

ちゃんと書きたいから明日更新できなかったらすみません・・・。

 

 

心、穏やかに。