(1243) 順番が 違う | Miyabiomi天狗の風

Miyabiomi天狗の風

傘寿を過ぎ、今、これからの日本を支えて行く子どもたちが、正しく育っていくために。先ず、大人がしっかりしなければ!と、言いたいことを、易しい言葉で叫びます。

   4月22日(月)  卯月 穀雨 葭始生

 

 庭のメインツリー アメリカ・ハナミズキを 思い切って、大胆に剪定し、太い 部分を大きく切ってしまったんです。

 若い細い枝に きれいな花が 咲き始めました。

 よく来る ヒヨドリの つがいが いつも 留るところに枝が無いので、戸惑っている風で 一寸 面白かったです。

 

    順番が 違う

 

 私の 最初の 小学校の教え子は もう72才になるんですが その一人が 急逝したんです。  心筋梗塞ということでした。

 

その男は 常に そのグループの リーダー格で 何かと 進んで みんなの先頭に立って みんなをまとめ 活躍していたんです。

 

 昨晩 通夜があって、その仲間の一人が 別の仲間と一緒に 車で 送り迎いしてくれたんですが・・・・

 

    彼の人徳を 感じる 大きなお葬式

 

  最近、何かと「小さなお葬式」が 流行っているんですが、逆に 大きな でっかいお葬式にビックリでした。

その式場 市の葬祭場なんですが 駐車場に入って 先ずビックリ! 近くに臨時の駐車場まで作って 広いんです。

 

 式場は まず驚いたのは、お名前を書いた献花の数です。式場の外まで 溢れているんです。軽く 100は 越えていると思いました。

 

 彼は デパート内にも店を持った 大きな代々続く 呉服屋さんで その市の商店街でも 中心的な存在で ロータリークラブでも 活躍し、大いに人望もあったんです

 

    教え子仲間でも 中心的な 存在

 

 その同期の教え子は 8人集まりましたが、早かった他界に、顔には出さなかったものの、心の中で みんな 号泣し 涙しました。

 

 彼は 私の「語り」にも 何度も聴きに来てくれていたんですが、仲間で 一緒に 集まったのは 12年前 還暦の集まりでした。

 

 みんな イイ奴で その真ん中に いつも彼がいたんです。

 昨晩 来られなくても 今日の 告別式には 来られそうな者もあり、来られなくとも 仲間に何らかの連絡が あった者も多く、共に 彼の逝去を悼んだんです。

 

   先生の 背中が でっかく 温かった

 

 私が 29才の時 その仲間は 小学校 6年生でした。

 式場で 開始を待つ間。 お清めの場で お寿司をつまみながら・・・

 

 ソフトボールや、ドッチボールで 頑張った話 怒られて、廊下に 立たされたこと。褒められたこともいろいろ出て来ました。

 

 車で 送り迎いしてくれた Mが いつも話す「話」。

 怪我をして、先生におんぶされて保健室に行った時の 先生の背中が でっかく 温かったこと、ハッキリ覚えている・・・って話すんです。

 

 15才離れていますが この子たちは 最初の教え子で 一番 繋がっているんですね。

 この子たちの仲間では、分かっている限りでは 亡くなったのは、彼が 最初なんです。

 

 でも、その他の学年で 教え子で 既に 亡くなった子は 4人も いるんです。

みんな病気で です。

88才になる 私を 追い越して、「順番が 違うでしょう・・・・」と 叫びたいですね。


 この仲間とは、6月に 今度は 可能な限り みんなが集まって 彼を偲び 仲間の絆を深めることを語りあって 昨晩は 散会しました。

 家までは また そのMが 送ってくれました。6月の会も 送迎してくれると約束して・・・

 

  亡くなった彼を悼み 同時に 改めて 教師冥利に尽きる…と感じているんです。