小山のシネマロブレに映画『生きる』を観に行った3月10日
その時、映画の予告で流れた言葉に胸が震えた
それは「危ないので道を開けてください」と言う自衛隊員に対して「道はいつでも開いてるよ 平和の道を塞いだのはあんたたちじゃない」って白髪の女性の言葉
そんな三上智恵監督のドキュメンタリー映画『戦雲(イクサフム)』
ここでの上映は5月31日からだったので忘れないようにカレンダーに○をつけて心待ちにしていた
そして6月2日(日曜)ボスを連れてシネマロブレへ
舞台は沖縄本島、宮古島、与那国島、石垣島の南西諸島
国防の名の下、そこに暮らす島民の声を聞かずして進められている島の軍事要塞化
台湾に最も近い与那国島に2016年3月、自衛隊の駐屯地が作られ
2022年11月、島にタイヤ仕様の戦車が運び込まれる
糸数健一町長は議会にはかることなく『町長権限』だとミサイル部隊の配備を受入れ、地対空誘導弾PAC3が運び込まれることになり、与那国空港も戦闘機が使えるように滑走路が延長するための予算がついた
与那国島の次に自衛隊の基地計画が進んだ宮古島
すでに航空自衛隊の基地がある野原(ノバル)
その向い側に2017年11月、ミサイル基地着工
2019年3月、宮古島駐屯地完成
間もなくミサイルや火薬を保管する弾薬庫を作る計画が進む
島民は抵抗運動を続けるが、その数は警察を怖れて日に日に少なくなり抵抗むなしく弾薬庫を備えた保良(ボラ)訓練場は完成
その保良訓練場に2023年7月、射撃訓練場が作られ集落まで響き渡る銃声に抗議の声を上げる
石垣島はミサイル基地の予定地である4つの集落の強い反対運動により、なかなか計画は進まなかったが、ある日、住民の目を盗むように防衛局の測量が行われているのがわかり騒然となる
その状況に地域の若者たちが立ち上がり『石垣市住民投票を求める会』を発足、2018年に住民投票の実施を求めるため1万4千筆を超える署名を集めたが、石垣市議会はそれを否決し、市の『自治基本条例』から住民投票の条文を削除
2019年3月、石垣駐屯地の建設が始まる
2023年3月、石垣駐屯地が開設、その2日後には石垣港にミサイルも到着し、住民たちの抗議の声を聞かず、石垣島の繁華街を通り基地に運び込まれた
そんな石垣駐屯地の入口で「こんなこと、みなさんの本意じゃないでしょう」と自衛隊員に語り続け、冒頭の「危ないので道を開けてください」と言う自衛隊員に対して「道はいつでも開いてるよ 平和の道を塞いだのはあんたたちじゃない」と声を張ったのが『いのちと暮らしを守るオバーたちの会』会長の山里節子さん
映画のタイトルは山里節子さんが歌う島歌(とぅばらーま)の歌詞による
そんな各島々に配備されたミサイル網を統括する拠点としての運用がはじまる沖縄本島うるま市にある勝連分屯地
中城湾港で繰り返し行われる軍事訓練
沖縄市の弾薬庫建設の決定
那覇で実施されたミサイル飛来を想定した避難訓練
沖縄本島の各地が急速に軍事化へと向かっている
俺が2014年9月に初めて奄美大島に行った時
泊まった名瀬の民宿のお母さんから、奄美大島に自衛隊の駐屯地ができることを聞かされたんだ、、、
お母さんは「いったい奄美はどうなるんだろう、、、」そう不安を口にした
2019年3月、その奄美駐屯地は完成
今年の4月、奄美に行った時にすれ違った多くの自衛隊車輌
加計呂麻島へ渡る際、古仁屋港にポッカリと浮かぶ大きな潜水艦を見た時にゾワゾワって身の毛がよだったんだ
自衛隊の一番大事な
そして自衛隊にしか果たすことの出来ない任務はわたしたちの国
日本を防衛すること
つづいて
政治や経済、社会のあり方を
ほかの誰かに強制されるのではなく
わたしたち自身で決めていくためには
わたしたちの国の独立を守らなければなりません
そう防衛省のHPには記されている
私たち自身で決めていく=国家の主権は我々人民にある=それが『民主』のはずなんだけど
果たしてそうだろうか?
議会にはかることなくミサイル部隊の配備を受入れた糸数健一与那国町長の『町長権限』は民主なのか?
1万4千筆を超える署名を否決し、市の『自治基本条例』から住民投票の条文を削除した石垣市議会は民主なのか?
政治や経済や社会のあり方を、ましてや国防さえも我々の代表であるべき政治家が他の誰か(アメリカや国内外の資本家や投資家)に忖度するのが民主なのか?
2020年12月、辺野古を埋立てる土砂を船に積む現場にて
1分でも1秒でも良いから辺野古の埋立てを遅らせることが目的とダンプの出入り口を牛歩する人たち
この声を聞くことこそ民主じゃないのか?
この時点で40回も訪沖して反対運動に参加している大阪のオジサンといろんな話しをした
現場を離れる際
オジサンと再会を約束したのに叶えられていない
それが胸に引っ掛かってる
その時に書いたブログ
拙いですが(_ _)
太平洋戦争で本土決戦に向けての時間稼ぎの場所として捨石にされた沖縄
国は再び南西諸島を捨石にする気なのだ
それに対して俺は微弱ながらも強く抗議します!!!
日本は憲法9条を遵守し!
我々は憲法25条に則り生存権を主張し!
国は憲法25条に則り国民の生活保障の義務を果たすべきである!
あぁ
毎度のことなんだけど思いの半分も書けていないや、、、
そんなこんなで映画『戦雲』が多くの人に観られますように
そして多くの人たちが他人事でないことに気づきますように
そんな願いを込めて(_ _)
ここにあるのは異常事態だってことを1人でも多くの日本国民が知るべきだと強く思うのです
ぜひ!ご覧あれ(_ _)