本日は3月定例会・常任委員会の開催日。
私たちの会派にとっての超・重要案件が総務常任委員会で審議されましたので、早速ご報告いたします。
■□■□■□■□■□■□
国の機関である人事院は毎年、国家公務員の給与水準を民間の相場と均衡させるため、人事院勧告(人勧)を行っています。
地方公務員もそれに連動して給与改定(基本給+ボーナス)を行うことが一般的です。
私たち会派・ぜんしんも、制度の趣旨をふまえて以前は例年、賛成してきましたが、昨年は厳しい財政状況と本市の高すぎる人件費水準に鑑み、人勧を反映させる議案に反対しました。
※ご参考
2024-03-25「人勧による給料UPに反対しました」
https://ameblo.jp/takanostyle/entry-12845777215.html
一方、こちらのブログにも書いている通り、本市の給料表の最大の問題は、年功序列的な要素が強いことです。
昇進しなくても給料が上がり続けるため、優秀な若手課長より、昇進していない年配の係長の給料が高い、なんてことも…
支出額だけの問題ではなく、職員の皆さんのモチベーションという観点でも大きな課題でした。
社会全体が賃上げ基調にある中、若手を中心に給料UPが必要なことは十分認識しており、既に高い給料を受け取っている層の賃上げさえ見送るのであれば、私たちは賛成できると考えてきました。
昨年、本会議場での反対討論の中でも、その旨を申し述べています。
しかし、今年も市が提出してきた議案は、高年齢層も賃上げするというもの。
えーかげんにせーよ…ということで、これまで対応策を検討してきました。
■□■□■□■□■□■□
私たちが議案に納得いかない際、一般的な議決態度としては「反対」「退場」「継続審査」等が候補に挙がります。
しかし、今回私たちが選択したのは「修正案の提出」です。
予算案であれば「反対する項目を削除した修正案を提出する」というケースも無いわけではありませんが、当局が提出してきた条例案に対し、こちらから修正案を提示するというのはかなりのレアケースだと思われます。
議案の修正内容は、行政職給料表のうち一定以上の号を削除し、人勧による賃上げを反映しないというもの。
具体的には、国の給料表も参考に1級67号以上、3級78号以上、4級78号以上、6級38号以上を対象とし、人数が多いのは3級(係長の一つ手前)、4級(係長級)です。
まさに先ほど示した「同じ級に長い間いる(=昇進していない)のに給料が上がり続けている」層に絞った対応であることがお分かりいただけるかと思います。
詳細は、今回の修正案を提出した我が会派の幹事長・澁谷議員のブログをご参照ください。
※澁谷議員のブログ
https://blog.goo.ne.jp/shibuya1973/e/3f841209b868c2282487e2c6223f406f
添付している写真は、国と本市の給料表を比較したグラフです。
本市の方が右に伸びている=級の上限が高い=給料が上がり続けていること、金額自体も上回っている層が多いことを示しています。
こちらは、澁谷議員の2023年12月定例会の一般質問資料からお借りしました。
■□■□■□■□■□■□
そしてこちらの修正案が、総務常任委員会において賛成多数で承認されました!!!
関係者以外の方には伝わりにくいかもしれませんが、これ、ものすごく衝撃的なことなんです。
賛成してくださった友好会派・議員の皆様方には、感謝してもしきれません。
本当に有難うございます!!!
単年度の削減額としては約1,600万円ですが、今後、この層に突入していく職員が多数いるため、年々、効果額は積み重なっていきます。
何より、積年の課題であった年功序列的な給料表に楔を打てたこと。
市当局の提案をただ追認するのではなく、議会が主導して内容を変更したことに、大きな意義を感じています。
とはいえ、まだまだ委員会審議を通過した段階。
最終的な賛否は3/21(金)の本会議で決定します。
それまでに、少しでも多くの方に共感していただけるよう、丁寧に向き合ってまいります。
それでは今日はこのへんで!